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Channel: まりっぺのお気楽読書
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『灰色の輝ける贈り物』極寒の冬を纏った一冊

ISLAND アリステア・マクラウド どこでどうして買ったのか、まったく覚えてないのですけれど あったから読んでみました。 さ、寒いよぉ… まさに灰色の世界観です。 私は、たまに浮かれ気分を鎮めてしっとりしたい時などに 日々の生活のちょっとした煩いに苦悩する主人公像を想像しながら、本を読むのが好きです。 ウィリアム・トレヴァーとかハーディなんかが、ほどよく暗くていいのですが...

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『厭な物語』私は冷酷なのかしらね?

DISTURBING FICTION  A・クリスティー/P・ハイスミス/M・ルヴェル/J・R・ランズデール/S・ジャクスン U・ソローキン/F・カフカ/R・C・マシスン/R・ブロック/F・オコナー/F・ブラウン アメリカ生まれの作家が多かったので、とりあえずアメリカの作家にいれてみました。 それにしてもこの表紙… 書店で “ 読後感最悪 ” というオビを見て、フラフラと手にとった一冊。...

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『ロザムンドおばさんの贈り物』風景は綺麗らしいよ

“A GIRL I USED TO KNOW” AND OTHER STORIES  1985年、1991年 ロザムンド・ピルチャー 表紙から見ても、◯◯おばさんの〜という響きから言っても 善い人の善い話しオンパレードなんでしょうね、と思ったのですが 紀伊国屋書店で見かけて、ふらふらと買ってしまいました。 そしてその予感は、概ね間違っていませんでした。 ま、たまにはこんな読書もいいかもね。...

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『レイモンド・カーヴァーの子供たち』もう一回カーヴァーを読もうっと!

20 UNDER 30  1986年 一時期、少しだけレイモンド・カーヴァーにはまったことがあります。 村上春樹さんの影響なんですけどね。 たぶん、その時に買ったんだと思うけど、例によって覚えがないので読んでみました。 レイモンド・カーヴァーに影響を受けたであろう (当時の)若手の作品が11篇おさめられていますが 聞いたことがあるのはデイヴィッド・レーヴィットだけでした。...

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ポーランド公レシェク2世妃 グリフィナ

肖像画で損してるかもしれない… レシェク2世妃 グリフィナ・ハリツォカ 1248〜1309/在位 1279〜1288 コンラト1世とヘンリク2世の血をひくレシェク2世の妃は ハールィチ公子ロスチスラフとハンガリー王ベーラ4世王女アンナの公女グリフィナです。          ボレスワフ5世がアレンジして、1265年に結婚しました。 レシェク24歳、グリフィナ17歳ですね。...

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『世界短篇文学全集14 アメリカ文学20世紀』出版社にお願い!

古本屋さんで見つけて買った後で『アメリカ短篇24』の装丁違い?と思ったのですが いくつか重複していたっものの、違うものでした。 よかった こちらも24篇おさめられています。 『アメリカ短篇24』にもあった『いちご寒』『亡き妻フィービー』をはじめ フォークナーの『乾いた九月』、モールツの『世界一幸福な男』 アンダスンの『森の中の死』など、けっこう読んだことがある話があったのですが...

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『世界短篇文学全集2 イギリス文学20世紀』21世紀はどうする?

アメリカ版についでイギリス版も読んでみました。 こちらも『イギリス短篇24』におさめられている『砂糖きびは苦い』 『カリフォルニアの伯爵夫人』をはじめ、シリトーの『長距離ランナーの孤独』 デュ・モーリアの『恋人(接吻して)』など重複しているものが多数ありました。 作家陣は他に、ハートリー、A・マードック、M・スパーク、レッシングなど こちらも盛りだくさんです。...

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『O・ヘンリー・ミステリー傑作選』苦しいこじつけが・・・

O・ヘンリー 新潮社の『O・ヘンリ短編集』で46篇の短篇を読んで、たぶん厳選された短編集なんだろうし 当分読まなくていいかしら…などと思っていたのですが ミステリーも書いていたのね、と思い買ってみた一冊、なんだけど… これをミステリーって言っちゃう? ミステリーはキャパシティが広いので、そう言えなくもないと思いますが やっぱり、“ いい話 ” という印象が否めない話が多かったですね。...

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『バースデイ・ストーリーズ』どんな誕生日もめでたいといいね

R・バンクス/D・ジョンソン/W・トレヴァー/D・ライオンズ/L・セクソン/P・セロー D・F・ウォレス/E・ケイニン/A・リー/R・カーヴァー/C・キーガン/L・ロビンソン/ 村上 春樹 『恋しくて』に続き読んでみた、村上春樹さん編訳の一冊です。 一筋縄ではいかないバースデイの物語ばかりで面白かったのですが 私の好みからいうと、ラッキーなバースデイと、アンラッキーなバースデイが...

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『片恋・ファウスト』話はここからじゃないのぉ?

АСЯ,ФАЧСТ  ツルゲーネフ 表題の2篇がおさめられている一冊ですが、『片恋』は以前書いたので割愛します。 で、『ファウスト(ФАЧСТ)/1855年』ですけど… うーん… ものたりない、というのが正直な感想です。 物語は、9年ぶりに領地のM村に戻ったBという青年が ペテルブルクにいるVという友人に宛てて書いた手紙の形式で進んでいきます。...

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『ひとさらい』続編に期待

LE VOLEUR D'ENFANTS  1926年 ジュール・シュペルヴィエル 私はシュペルヴィエルという作家は知らなかったのですが 背表紙のあらすじを見たらおもしろそうだったので読んでみました。 うーんとね… もう少しセンセーショナルな内容かと思っていたのですけど そうでもなかったです。 さくさくっと書いてみますね。 舞台はパリ、7歳か8歳のアントワーヌという裕福な男の子が、女中とはぐれ...

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『遠い声 遠い部屋』ビジュアル系小説

OTHER VOICES,OTHER ROOMS  1948年 トルーマン・カポーティ 発売当時絶賛されたそうですね。 でも、これはねぇ… 難しいです。 どの登場人物も独特というか特異な美しさを纏っている、ファンタジー色の強い一編で 面白くないわけではないのですが、好きじゃない物語。 文章は、今まで読んできたカポーティ同様、楽しんで読むことができましたし...

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『国境の向こう側』やっぱり買っちゃった

THE OTHER SIDE OF THE BORDER AND OTHER STORIES  グレアム・グリーン 以前『見えない日本の紳士たち』を読んだ時に知った 早川書房のグレアム・グリーン・コレクションを近所の書店で見つけたので わくわくしながら買ってみました。 結論から言うと、面白かったのですが、政治色がやや強いような気もするし...

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『魔術師』愛は魔法・・・なんてね

THE MAGICIAN  1907年 ウィリアム・サマセット・モーム モームが好きな私は『魔術師』もかなり前から持っていたのですが 裏表紙に “ オカルティズム文献を駆使し渾身の力をこめて描きあげた ” と書いてあるもので どうも尻込みしてしまって今まで読んでいませんでした。 で、勇気を出して読んでたら、予想以上に楽しめました。...

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『そして誰もいなくなった』最初と最後、どちらの一人が幸せか?

TEN LITTLE NIGGERS  1939年 アガサ・クリスティ クリスティ好きとしては『そして誰もいなくなった』は、もちろん読んでいたのですが あまり面白かった記憶がなく「あー、あったねぇ…」という感じでやりすごしていました。 このあいだ韓国ドラマを見ていたら『そして誰もいなくなった』のことがでてきて そういえば犯人だれだっけ? とふと思い再読してみました。...

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『花ざかりの森』上っ面をなぞってみました

三島 由紀夫 これまで三島由紀夫を何冊か読んでまして、それなりに楽しく読めていたのですが これはダメだった〜 、特に前半。 何度放り出しちゃおうと思ったか… 100円でよかった。 9篇の物語がおさめられています。 何が苦手だったかというとね… 美しい言葉を選び、単語の順序も美しく響くよう気を配り、などと 細心の注意を払って書いているのでしょうか? とてもとても綺麗な文章です。...

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『怪奇小説日和 黄金時代傑作選』幻想より現実がの方が怖いかも…

以前読んだ『短篇小説日和』が面白かったので、こちらも読んでみました。 怪奇となっていますが『イギリス怪奇傑作集』でも書いたように ただおどろおどろしいというわけではなくて、なんだかしっとり落ち着いた怖さです。 こちらの一冊には、イギリス以外の作家のものもおさめられているのですが 選者(西崎憲氏)の趣味なのか、 “ 英国流 ” が選ばれている気がする…...

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『頼むから静かにしてくれ』チリも積もれば大きなイライラ

THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CAEVER I  レイモンド・カーヴァー 先日『レイモンド・カーヴァーの子供たち』を読んで カーヴァー自身の話をあまり覚えてないな… と思い、読み返してみました。 この本には22篇おさめられていますが、覚えていたのは一篇だけでした。 初めて読む本のような気持ちで読めて得した気分。 気になったお話しをいくつかあげてみます。...

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ポーランド公ヘンリク4世妃 コンスタンツィア

            肖像画はマネッセ写本のヘンリク4世のところに描かれていた              女生(と思われる画)から、花持って一番目立ってる人を選んでみました なんだか漠然としている王妃 ヘンリク4世妃 コンスタンツィア・ヴォジスワヴスカ 生年不詳〜1351/在位せず レシェク2世とグリフィナにお子様がいなくて、後継者でまたまたもめたポーランドで...

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『やさしい女・白夜』男心がわからないよぉ

ドストエフスキー 両方とも有名な物語ですよね。 ですが、私は共感できなかった2篇でした。 まず、ドストエフスキーに限らず、なのですが “ 読者よ ” “ ◯◯してくれたまえ(してください) ” っていう風に書かれるのが あまり好きじゃないのよ… これは私のワガママなのですけどね。 とりあえず2篇のあらすじをご紹介します。 『やさしい女/1876年』...

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