LE VOLEUR D'ENFANTS
1926年 ジュール・シュペルヴィエル
私はシュペルヴィエルという作家は知らなかったのですが
背表紙のあらすじを見たらおもしろそうだったので読んでみました。
うーんとね… もう少しセンセーショナルな内容かと思っていたのですけど
そうでもなかったです。
さくさくっと書いてみますね。
舞台はパリ、7歳か8歳のアントワーヌという裕福な男の子が、女中とはぐれ
ずっと後をつけてきた紳士に声をかけられるところから物語が始まります。
アントワーヌが紳士の高級なマンションについて行くと、すでに子供たちがいて
年長のジョゼフという少年はパリの貧民街から、幼い双子はロンドンから
それぞれ「さらわれて来た」と言います。
紳士はフィレモン・ビグアという南米大陸にある国(たぶんウルグアイ)の大佐で
大統領に敵視されて、美しく従順な妻デスポソリアとパリへ渡ってきたようです。
生活もきちんとしていて、兵士としてもひとかどの人物だったらしい紳士が
なぜに “ ひとさらい ” を?
大佐は故国からの便りで、自分が帰国する日も近いと感じ
「どうせなら女の子もひとり連れて行きたいなぁ…」と考えるようになります。 おいおい…
そしてある晩、美しい少女マルセルを家へ連れて帰ります。
大佐はその日から気もそぞろ、マルセルのことしか考えられなくなります。
さぁ、ここで『ロリータ』とか『痴人の愛』を思い浮かべた皆さん、
近いんだけど違うんですよ。
本当に立派な人なのよ、大佐。
マルセルを父親として愛そうと苦悩するあまり、黒髪が白髪に変わるなんて!
しかし、年ごろの少年もいる家の中で、何事かが起こるのは必至、ですよね。
そんなわけで平和だったビグア家にもある事件があり、大佐はパリを発つ決心をします。
南米大陸に向かう船の中で安堵しかけた大佐ですが、あ〜!なんてことでしょう!!
うふふ …内容はこれぐらいにしときます。
原題と邦題が同じなのかどうかわかりませんが、厳密にいうと大佐の行動は
“ ひとさらい ” というのとは、ちょっと違う気がします。
連れて来た子たちは(特にアントワーヌ以外は)さらって来たのではなくて
そうしないとどうなってたか… という状況にいたと、私には思えるわ。
貧しくて酷い目に遭っていると思われる子を探して連れ帰り
あたたかい家庭を与えようと気を配っている大佐、
いつも連れて来た子たちに対して、本当に良かったのかという自問自答を繰り返す大佐、
自分でミシンを踏んで服まで作っちゃうんですよ! すごいでしょ?
でも、いくら優しさから出た善行だとしても、やはり非合法なわけですよね。
ちゃんと手続きを踏んでいたら、こんなに悩まなくてもよかっただろうに…
なんだか読んでいてすごく可哀想に思える反面、イライラしたりしました。
妻のデスポソリアも哀れに思える… しかもあのラスト! 妻は大打撃を受けるはず。
なんなのよ? この最後は と怒りさえ感じた私に朗報が!
解説をパラパラ見ていたら、なんと、続編があるらしいですよ、やったね!!
あのラストからどうやって続編が生まれるのか、まったくわけがわかりません。
ものすごく読みたい気分になっているのですが、邦訳は出てないみたい。
どなたか訳して! お願いします。
ひとことK-POPコーナー
Toheart (WooHyun & Key) のMV、二人ともグループで歌っている時とは違う魅力で、曲も楽しいですね
発売明日だっけ? 早く到着しないかなぁ…
1926年 ジュール・シュペルヴィエル
私はシュペルヴィエルという作家は知らなかったのですが
背表紙のあらすじを見たらおもしろそうだったので読んでみました。
うーんとね… もう少しセンセーショナルな内容かと思っていたのですけど
そうでもなかったです。
さくさくっと書いてみますね。
舞台はパリ、7歳か8歳のアントワーヌという裕福な男の子が、女中とはぐれ
ずっと後をつけてきた紳士に声をかけられるところから物語が始まります。
アントワーヌが紳士の高級なマンションについて行くと、すでに子供たちがいて
年長のジョゼフという少年はパリの貧民街から、幼い双子はロンドンから
それぞれ「さらわれて来た」と言います。
紳士はフィレモン・ビグアという南米大陸にある国(たぶんウルグアイ)の大佐で
大統領に敵視されて、美しく従順な妻デスポソリアとパリへ渡ってきたようです。
生活もきちんとしていて、兵士としてもひとかどの人物だったらしい紳士が
なぜに “ ひとさらい ” を?
大佐は故国からの便りで、自分が帰国する日も近いと感じ
「どうせなら女の子もひとり連れて行きたいなぁ…」と考えるようになります。 おいおい…
そしてある晩、美しい少女マルセルを家へ連れて帰ります。
大佐はその日から気もそぞろ、マルセルのことしか考えられなくなります。
さぁ、ここで『ロリータ』とか『痴人の愛』を思い浮かべた皆さん、
近いんだけど違うんですよ。
本当に立派な人なのよ、大佐。
マルセルを父親として愛そうと苦悩するあまり、黒髪が白髪に変わるなんて!
しかし、年ごろの少年もいる家の中で、何事かが起こるのは必至、ですよね。
そんなわけで平和だったビグア家にもある事件があり、大佐はパリを発つ決心をします。
南米大陸に向かう船の中で安堵しかけた大佐ですが、あ〜!なんてことでしょう!!
うふふ …内容はこれぐらいにしときます。
原題と邦題が同じなのかどうかわかりませんが、厳密にいうと大佐の行動は
“ ひとさらい ” というのとは、ちょっと違う気がします。
連れて来た子たちは(特にアントワーヌ以外は)さらって来たのではなくて
そうしないとどうなってたか… という状況にいたと、私には思えるわ。
貧しくて酷い目に遭っていると思われる子を探して連れ帰り
あたたかい家庭を与えようと気を配っている大佐、
いつも連れて来た子たちに対して、本当に良かったのかという自問自答を繰り返す大佐、
自分でミシンを踏んで服まで作っちゃうんですよ! すごいでしょ?
でも、いくら優しさから出た善行だとしても、やはり非合法なわけですよね。
ちゃんと手続きを踏んでいたら、こんなに悩まなくてもよかっただろうに…
なんだか読んでいてすごく可哀想に思える反面、イライラしたりしました。
妻のデスポソリアも哀れに思える… しかもあのラスト! 妻は大打撃を受けるはず。
なんなのよ? この最後は と怒りさえ感じた私に朗報が!
解説をパラパラ見ていたら、なんと、続編があるらしいですよ、やったね!!
あのラストからどうやって続編が生まれるのか、まったくわけがわかりません。
ものすごく読みたい気分になっているのですが、邦訳は出てないみたい。
どなたか訳して! お願いします。
ひとことK-POPコーナー
Toheart (WooHyun & Key) のMV、二人ともグループで歌っている時とは違う魅力で、曲も楽しいですね
発売明日だっけ? 早く到着しないかなぁ…