初恋はかなわず
ルイ15世王女 アンリエット・ド・フランス
1727〜1752
ルイ15世と王妃マリー・レクザンスカの最初の子供は
双子の王女ルイーズ・エリザベートとアンリエットでした。
まだ浮気に走っていなかったルイ15世は、初めての子供ということもあり
二人の王女をものすごく可愛がりました。
姉エリザベートの結婚の時、アンリエットはとても悲しみましたが
ルイ15世も娘が旅立つ直前まで付き添い、別れを惜しんだそうです。
エリザベートがいなくなると、ルイ15世の愛情はアンリエットに向けられました。
なるべくアンリエットと長い時間を過ごせるように秘書に指名して手伝わせたり
外出に誘ったりしました。
アンリエットはからだが弱かったのですが、父王の愛情を失うまいと
体調不良をおしてルイ15世に従いました。
喀血した時にも「お父様には知らせないように」と口止めしたそうです。
アンリエットは十代半ばでルイ・フィリップ・ドルレアンと愛し合うようになります。
二人は結婚を望みましたが、ルイ15世はこれを即却下しました。
オルレアン家の台頭阻止とか貴族のバランス・オブ・パワーとかの
政治的な考えもあったかもしれないけど
一番の理由は、お気に入りの娘を持ってかれるのが嫌だったんじゃないかしら?
ルイ15世は後にオルレアン家の格式やスペイン王家の継承の可能性などから考え直しますが
結局二人が結婚することはありませんでした。
ちなみに…
ルイ・フィリップはブルボン家の支流コンティ家のルイーズ・アンリエットと結婚しました。
もしかしてアンリエットとは宮廷で顔を合わせていたかもしれませんね。
年ごろも同じぐらいなので、一緒に遊んだり勉強した仲かもしれないのに恋敵に?
愛憎渦巻くヴェルサイユ…今度調べてみようっと!
姉のエリザベートとアンリエットは仲良しでしたが、エリザベートが初の里帰りをした時
二人の愛情にひびが入りました。
だってエリザベートが、家族の敵ポンパドゥール夫人を気に入っちゃうんですもの!
兄弟姉妹たちはポンパドゥール夫人のことを “ パパの売春婦 ” よばわりしていました。
それなのに、そんな女に憧れて親友になろうとするなんて〜!!
てなわけで、その後エリザベートとアンリエットは疎遠になってしまいます。
ポンパドゥール夫人に負けまいと無理をしていたアンリエットは
24歳の時に天然痘で亡くなりました(腸チフス説あり)
ルイ15世の悲しみは大変なもので、アンリエットの死後2時間は呆然とし
数週間は愛妾たちにも目を向けないほどのうちひしがれようでした。
ルイ15世といえば次から次へと愛妾をつくっては愛欲に耽り
家族を蔑ろにしていたイメージがありますが、こういうエピソードを知ると
「親としての愛情はあったのね…」と、少しホッとしますね。
けれども、これから生まれてくる王女たちに対するルイ15世の態度は徐々に変化します。
三女ルイーズが生まれた時、ルイ15世は「また女?」とふてくされまして
王子だったら行うはずだった祝典は取り消されてしまいました。
ルイーズにはヴェルサイユ内のチャペルでミサが行われただけです。 ひどいわ
4歳で風邪に罹ったルイーズは、亡くなる前に慌てて洗礼を受けさせられたってことです。
さてさて、四女からはどんなことになっていくのでしょうね?
(参考文献 アラン・ドゥコー『フランス女性の歴史2』 Wikipedia英語版)
ルイ15世王女 アンリエット・ド・フランス
1727〜1752
ルイ15世と王妃マリー・レクザンスカの最初の子供は
双子の王女ルイーズ・エリザベートとアンリエットでした。
まだ浮気に走っていなかったルイ15世は、初めての子供ということもあり
二人の王女をものすごく可愛がりました。
姉エリザベートの結婚の時、アンリエットはとても悲しみましたが
ルイ15世も娘が旅立つ直前まで付き添い、別れを惜しんだそうです。
エリザベートがいなくなると、ルイ15世の愛情はアンリエットに向けられました。
なるべくアンリエットと長い時間を過ごせるように秘書に指名して手伝わせたり
外出に誘ったりしました。
アンリエットはからだが弱かったのですが、父王の愛情を失うまいと
体調不良をおしてルイ15世に従いました。
喀血した時にも「お父様には知らせないように」と口止めしたそうです。
アンリエットは十代半ばでルイ・フィリップ・ドルレアンと愛し合うようになります。
二人は結婚を望みましたが、ルイ15世はこれを即却下しました。
オルレアン家の台頭阻止とか貴族のバランス・オブ・パワーとかの
政治的な考えもあったかもしれないけど
一番の理由は、お気に入りの娘を持ってかれるのが嫌だったんじゃないかしら?
ルイ15世は後にオルレアン家の格式やスペイン王家の継承の可能性などから考え直しますが
結局二人が結婚することはありませんでした。
ちなみに…
ルイ・フィリップはブルボン家の支流コンティ家のルイーズ・アンリエットと結婚しました。
もしかしてアンリエットとは宮廷で顔を合わせていたかもしれませんね。
年ごろも同じぐらいなので、一緒に遊んだり勉強した仲かもしれないのに恋敵に?
愛憎渦巻くヴェルサイユ…今度調べてみようっと!
姉のエリザベートとアンリエットは仲良しでしたが、エリザベートが初の里帰りをした時
二人の愛情にひびが入りました。
だってエリザベートが、家族の敵ポンパドゥール夫人を気に入っちゃうんですもの!
兄弟姉妹たちはポンパドゥール夫人のことを “ パパの売春婦 ” よばわりしていました。
それなのに、そんな女に憧れて親友になろうとするなんて〜!!
てなわけで、その後エリザベートとアンリエットは疎遠になってしまいます。
ポンパドゥール夫人に負けまいと無理をしていたアンリエットは
24歳の時に天然痘で亡くなりました(腸チフス説あり)
ルイ15世の悲しみは大変なもので、アンリエットの死後2時間は呆然とし
数週間は愛妾たちにも目を向けないほどのうちひしがれようでした。
ルイ15世といえば次から次へと愛妾をつくっては愛欲に耽り
家族を蔑ろにしていたイメージがありますが、こういうエピソードを知ると
「親としての愛情はあったのね…」と、少しホッとしますね。
けれども、これから生まれてくる王女たちに対するルイ15世の態度は徐々に変化します。
三女ルイーズが生まれた時、ルイ15世は「また女?」とふてくされまして
王子だったら行うはずだった祝典は取り消されてしまいました。
ルイーズにはヴェルサイユ内のチャペルでミサが行われただけです。 ひどいわ
4歳で風邪に罹ったルイーズは、亡くなる前に慌てて洗礼を受けさせられたってことです。
さてさて、四女からはどんなことになっていくのでしょうね?
(参考文献 アラン・ドゥコー『フランス女性の歴史2』 Wikipedia英語版)