SOMMERLUGEN
2010年 ベルンハルト・シュリンク
ラストがはっきりしない小説はよくあります。
この後はご自由にご想像下さいということなのか、はっきりさせない方が
ハッピーだったりとか… いずれにしても心地よい余韻が残る場合が多いわけで
私も深追いはしません。 読みっぱなしってことなんですけどね…
でもこの一冊におさめられている7篇のその後、いちいち気になるわ。
いくつかあげてみますね。
『シーズンオフ(Nachsaison)』
避暑地で初めて出会った時、彼はスーザンのことを自分と同じように
ハイシーズンには来られない、裕福でない境遇の女性だと思いました。
しかし、実はスーザンは資産家で、大きな別荘の持ち主でした。
13日間の幸せな時を過ごした後、2週間後にニューヨークのスーザンのマンションで
新生活をスタートする約束をして、二人はお互いの帰路につきます。
男性は住み慣れたニューヨークの下町のアパートに帰ってから悩むのね。
玉の輿、逆玉ってものすごくおいしい話しのように思えますが、正直今でも夢見てますが
貧しい方にかなりの適応力と順応性が求められるのではないかしら?
だって、どうしても貧しい方が大部分を捨て去ってリッチな方に行くでしょ。
捨てたくない物、人、場所、習慣… 乗りそうになってから悩めばいいですかね?
『森の中の家(Das Haus im Wald)』
彼は森の中の家に越してから、妻と娘の三人で満ち足りた毎日を送っています。
妻のケイトは執筆をし、彼は家事をし、娘のリタの世話をします。
ケイトの新作は傑作になりそうで、前作は数日後の文学賞の有力候補にあがります。
彼は昔の騒がしい生活に戻ってしまうことを恐れるようになります。
男性の恐れは脅迫観念みたいなもので、妻と娘を都会の喧噪から守らなければと
必死になるのですが、激しい空回りに終わります… というか最悪!
今をときめく妻と、下り坂の夫… 普段はお互いを励まし
尊重しあって暮らしているのですが、いざという時に本音が出ますね。
逆だとここまで問題にならないんでしょうけどね… たぶん。
『南への旅(Die Reise nach Suden)』
彼女は、子どもや孫たちに大事にされていると施設内でも評判でしたが
ある日突然彼らを愛せなくなり、誕生日の席ではせっかくの雰囲気を壊しました。
そんな中看病に来た孫のエミリアを誘って大学時代を過ごした街へ旅行をすることにします。
道すがら彼女は昔自分を捨てた男性の話しをしました。
翌日エミリアは男性を探しで出して来て、会う約束までしていました。
別れた人とは会いたくない派と友人でいたい派がいますよね。
今さら会ってどーするよ? というおばあちゃんを必死で説得する意味がわかりません。
結果的によい話しに落ち着いたのですが、逆だってあったはず。
会って愛再燃しても家庭があったら困るし、昔のことで喧嘩して嫌な思いするのもやだし…
嫌がる人はそっとしておいてほしい… 私は会いたくない派です。
ハッピーエンドではないけれど、希望が持てそうなラストのお話しは2篇。
それ意外は希望が無さそうな、あるいは上手くいかなそうなラストです。
ただ上手くいかなさそうな物語の主人公たちは、希望を捨ててないですよ!
男の人は女の人を誤解していると思うんだけど
自分に長年暮らしてきた情があるから相手にもあると思っちゃいけないね。
自分は相手のここが許せるから相手も許してくれると思うのは大間違いです。
だからか、無謀なことを考える男性陣が希望を抱いて終わる物語がいくつかあって
絶対ダメだと思うんだけど、もしかしたら上手くいくのかなぁなんて思えたりして
もうすこし今後のヒントがほしくなっちゃったわけです。
明日にはもうどーでもよくなってると思いますけど…
ひとことK-POPコーナー
B.A.P 日本デビューおめでとう!! 渋谷がすごいことになっていたのね。見に行きゃよかった…
めでたいのですが『WARRIOR』は日本語じゃなくてもいいと思ふの… ごく個人的に
2010年 ベルンハルト・シュリンク
ラストがはっきりしない小説はよくあります。
この後はご自由にご想像下さいということなのか、はっきりさせない方が
ハッピーだったりとか… いずれにしても心地よい余韻が残る場合が多いわけで
私も深追いはしません。 読みっぱなしってことなんですけどね…
でもこの一冊におさめられている7篇のその後、いちいち気になるわ。
いくつかあげてみますね。
『シーズンオフ(Nachsaison)』
避暑地で初めて出会った時、彼はスーザンのことを自分と同じように
ハイシーズンには来られない、裕福でない境遇の女性だと思いました。
しかし、実はスーザンは資産家で、大きな別荘の持ち主でした。
13日間の幸せな時を過ごした後、2週間後にニューヨークのスーザンのマンションで
新生活をスタートする約束をして、二人はお互いの帰路につきます。
男性は住み慣れたニューヨークの下町のアパートに帰ってから悩むのね。
玉の輿、逆玉ってものすごくおいしい話しのように思えますが、正直今でも夢見てますが
貧しい方にかなりの適応力と順応性が求められるのではないかしら?
だって、どうしても貧しい方が大部分を捨て去ってリッチな方に行くでしょ。
捨てたくない物、人、場所、習慣… 乗りそうになってから悩めばいいですかね?
『森の中の家(Das Haus im Wald)』
彼は森の中の家に越してから、妻と娘の三人で満ち足りた毎日を送っています。
妻のケイトは執筆をし、彼は家事をし、娘のリタの世話をします。
ケイトの新作は傑作になりそうで、前作は数日後の文学賞の有力候補にあがります。
彼は昔の騒がしい生活に戻ってしまうことを恐れるようになります。
男性の恐れは脅迫観念みたいなもので、妻と娘を都会の喧噪から守らなければと
必死になるのですが、激しい空回りに終わります… というか最悪!
今をときめく妻と、下り坂の夫… 普段はお互いを励まし
尊重しあって暮らしているのですが、いざという時に本音が出ますね。
逆だとここまで問題にならないんでしょうけどね… たぶん。
『南への旅(Die Reise nach Suden)』
彼女は、子どもや孫たちに大事にされていると施設内でも評判でしたが
ある日突然彼らを愛せなくなり、誕生日の席ではせっかくの雰囲気を壊しました。
そんな中看病に来た孫のエミリアを誘って大学時代を過ごした街へ旅行をすることにします。
道すがら彼女は昔自分を捨てた男性の話しをしました。
翌日エミリアは男性を探しで出して来て、会う約束までしていました。
別れた人とは会いたくない派と友人でいたい派がいますよね。
今さら会ってどーするよ? というおばあちゃんを必死で説得する意味がわかりません。
結果的によい話しに落ち着いたのですが、逆だってあったはず。
会って愛再燃しても家庭があったら困るし、昔のことで喧嘩して嫌な思いするのもやだし…
嫌がる人はそっとしておいてほしい… 私は会いたくない派です。
ハッピーエンドではないけれど、希望が持てそうなラストのお話しは2篇。
それ意外は希望が無さそうな、あるいは上手くいかなそうなラストです。
ただ上手くいかなさそうな物語の主人公たちは、希望を捨ててないですよ!
男の人は女の人を誤解していると思うんだけど
自分に長年暮らしてきた情があるから相手にもあると思っちゃいけないね。
自分は相手のここが許せるから相手も許してくれると思うのは大間違いです。
だからか、無謀なことを考える男性陣が希望を抱いて終わる物語がいくつかあって
絶対ダメだと思うんだけど、もしかしたら上手くいくのかなぁなんて思えたりして
もうすこし今後のヒントがほしくなっちゃったわけです。
明日にはもうどーでもよくなってると思いますけど…
ひとことK-POPコーナー
B.A.P 日本デビューおめでとう!! 渋谷がすごいことになっていたのね。見に行きゃよかった…
めでたいのですが『WARRIOR』は日本語じゃなくてもいいと思ふの… ごく個人的に