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Channel: まりっぺのお気楽読書
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『社交ダンスが終わった夜に』書き残したことはないですか?

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ONE MORE FOR THE ROAD 
2002年 レイ・ブラッドベリ

レイ・ブラッドベリは短篇集を何冊か持っているのですが
失礼なことに、もうとっくの昔に亡くなっている作家だと思っていましたら
去年亡くなったんですね?
本屋さんで “ 巨星、逝く ” という帯を見まして手に取ってしまいました。

ご自身のあとがきを含めると26篇からなる短篇集で、とにかく幅広いです。
メロウなものから悪ふざけっぽいもの、難解な話、ホロリとくる話とてんこもり!
けれども、やはりブラッドベリスタイルに仕上がっている気がします。

わたくし的には、好きな話と好きではない話が半々ぐらいの割合でした。
誰が読んでもひとつは好きな物語が見つけられるのではないかと思います。
無かったらごめんなさい

特に気になったお話しをいくつかご紹介します。

『頭をよせて(Teta-a-Teta)』
ある夏の夕暮れ、友人と遊歩道を歩いていると老夫婦が言い争いをしていました。
二人は何年も、毎晩同じベンチで言い争いをしています。
いきなりベンチが無人になり、夫が亡くなったことを知りました。
一週間後、妻がベンチに座り、亡くなったはずの夫と言い争いをしていました。

一歩間違うと危ないお婆さんのお話しになってしまうのですが、私は良い話と見ました。
周りの人々の気遣いが嬉しい… 都会なのにね。

『秋の終日(Autumn Afternoon)』
使い終わったカレンダーを欲しがる幼い姪ジュリエットを残して屋根裏部屋に行った
ミス・シモンズは古いカレンダーの山を見つけました。
カレンダーにはミス・ソモンズ自身の手でたくさんの書き込みがされていました。

この話しは、なんだかマンスフィールドっぽいの。
若い頃に記録したもの、例えば日記とかアルバムとか…
どんな気持で見るかはその時の状況によるけど、女性にはけっこう酷なものだと思うよ。

『夢街道いま一度(One More for the Road)』
ある日、作家志望のフォレットという男が沢山の板切れを持って来ました。
彼は小説が書かれた板切れを貼付け、大陸を横断しシアトルで完結するという
クロスカントリー小説を提案してきました。

面白いと思うんだけどね… 小説を読むためにアメリカを横断するなんて。
でも面倒くさいからYouTubeでアップされたのを読んじゃうよね、やっぱり。

『炉辺のコオロギ(The Cricket on the Hearth)』
ジョン・マーチンが帰宅すると妻が怯えていて、誰かが盗聴マイクを仕掛けて行ったと
隣人から聞いたと言います。
なるべく普段通りに暮らそうとする二人… ジョンは珍しく花を買って帰ったり
妻の手料理を褒めたりします。

(浮気隠し以外なら)どんな状況であれ、夫が優しくなるのは嬉しいですよね。
妻の気持はよくわかる! って感じのお話しです。

ブラッドベリがSF作家という先入観無しに読むといいのではないかしら?
たま〜に思い浮かんじゃうけど、そういったジャンルわけは超えちゃってると思う。
文章だけ読んでいると、いつの時代の、何歳の作家かまったく見当つきません。
一生を創作型の作家として生きてきた人の底力が感じられる一冊です。

この本を読んでいたら、まだまだ書きたいことがあっただろうなぁ… と
思わずにはいられません。

ひとことK-POPコーナー
こないだ演芸パレードという番組でボーッとCOWCOWを見ていたら、いきなりBIGBANGが映って驚いたよ!
すぐ録画体制に入ったけど撮れなかったよぉ… この番組は予想外すぎる

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