ロバート・スティーヴンソン
スティーヴンソンと言えば『宝島』『ジキル博士とハイド氏』が有名ですね。
私はどちらも読んだ覚えがないんですけどね。
昔の小説を読んでいると、子供時代に宝島に憧れたエピソードが数多く登場します。
よっぽど広汎に読まれていたことが推測できますね。 ベストセラーですよね。
そんなスティーヴンソンの短篇集です。
やはりすんなり馴染めるジャンルではありませんでした。
7篇のお話しが収載されています。
いくつかご紹介します。
『びんの小鬼(The Bottle Imp)/1891年』
ハワイ生まれのケアーウェは、何でも望みが叶うという小鬼入りの瓶を買い
望み通り故郷に立派な邸宅を構え美しい妻を手に入れました。
ケアーウェが買った瓶は手に入れた時より安価で売らなければなりません。
そして、誰かに売らずに死ねば永遠に地獄の炎に焼かれることになります。
この後ケアーウェには恐ろしいことがおこり、一度手放した瓶を買い戻すのですが
底値で手に入れてしまうのね。 もう売れやしない…どうする?
いい話ではありますが、楽して望みを叶えようとする者への警告とも言える…
元祖『笑うセェルスマン』的なお話しかもしれません。
『宿なし女(The Waif Woman)/1914年』
アイスランドにキリスト教が渡来した年のお話しです。
南国の船がアイスランド沖で進めなくなってしまいました。
その船にはとても豪華な品々を持つソルグンナという女性が乗っていました。
裕福なキールファレルの妻オードはその品々に目が眩み、彼女をわが家に招待します。
この後、死を前にしたソルグンナは次々と呪いの言葉を遺すわけですけど
贅沢品が好きなオードはまったく気にしません。
呪いの言葉とか予言て、どこまで信じるか迷うところですよね。
占いだって風水だって信じだしたらキリがないじゃない?
言う通りにしても宝くじは当たんないだし…
『マーカイム(Markheim)/1885年』
クリスマスの日に行きつけの骨董品屋を訪れたマーカイムは
計画していた通りに店の主人を刺し殺しました。
誰もいないはずの店内を物色していたマーカイムでしたが
見知らぬ男が現れマーカイムにあれこれと話しかけます。
見知らぬ男は罪の意識が創りだした幻想のようなものだと思うのですが
書き方が上手いのか、マーカイムの恐怖心の高まりとともにこちらまでドキドキしてきます。
『イギリス怪奇傑作集』の中にもそういう話がありましたが
できるだけ多くの殺人犯人がこのような思いをしてくれればいいと思うわ。
自首する人も増えましょう。
19世紀後半の信仰心がどれほどのものかはわかりませんが、中世時代ほどではなくても
やはり神を恐れ、迷信に惑わされる時代であったことが伺い知れます。
読者の恐怖心を煽っているのは、大部分が神の罰や地獄への恐れや魔力的な物への恐れです。
それはそれで怖い気もするのだけれど、信仰心がないとあまりピンときませんね。
犯罪が多様化していつ何時巻き込まれるかわからないような現代にくらべれば
素朴なテーマで恐怖物語が書けた時代だったのかもしれません。
それはそれで、ストーリーを広げるのが大変だったかもしれませんけどね。
ひとことK-Popコーナー(ご要望など無いのに新設)
今はSecretというガールズグループのPoisonという曲がものすごく好きで聞きまくってます。
KARAのPandoraもT-ARAのSexy Loveも好調… ガールズもいいんですよん
スティーヴンソンと言えば『宝島』『ジキル博士とハイド氏』が有名ですね。
私はどちらも読んだ覚えがないんですけどね。
昔の小説を読んでいると、子供時代に宝島に憧れたエピソードが数多く登場します。
よっぽど広汎に読まれていたことが推測できますね。 ベストセラーですよね。
そんなスティーヴンソンの短篇集です。
やはりすんなり馴染めるジャンルではありませんでした。
7篇のお話しが収載されています。
いくつかご紹介します。
『びんの小鬼(The Bottle Imp)/1891年』
ハワイ生まれのケアーウェは、何でも望みが叶うという小鬼入りの瓶を買い
望み通り故郷に立派な邸宅を構え美しい妻を手に入れました。
ケアーウェが買った瓶は手に入れた時より安価で売らなければなりません。
そして、誰かに売らずに死ねば永遠に地獄の炎に焼かれることになります。
この後ケアーウェには恐ろしいことがおこり、一度手放した瓶を買い戻すのですが
底値で手に入れてしまうのね。 もう売れやしない…どうする?
いい話ではありますが、楽して望みを叶えようとする者への警告とも言える…
元祖『笑うセェルスマン』的なお話しかもしれません。
『宿なし女(The Waif Woman)/1914年』
アイスランドにキリスト教が渡来した年のお話しです。
南国の船がアイスランド沖で進めなくなってしまいました。
その船にはとても豪華な品々を持つソルグンナという女性が乗っていました。
裕福なキールファレルの妻オードはその品々に目が眩み、彼女をわが家に招待します。
この後、死を前にしたソルグンナは次々と呪いの言葉を遺すわけですけど
贅沢品が好きなオードはまったく気にしません。
呪いの言葉とか予言て、どこまで信じるか迷うところですよね。
占いだって風水だって信じだしたらキリがないじゃない?
言う通りにしても宝くじは当たんないだし…
『マーカイム(Markheim)/1885年』
クリスマスの日に行きつけの骨董品屋を訪れたマーカイムは
計画していた通りに店の主人を刺し殺しました。
誰もいないはずの店内を物色していたマーカイムでしたが
見知らぬ男が現れマーカイムにあれこれと話しかけます。
見知らぬ男は罪の意識が創りだした幻想のようなものだと思うのですが
書き方が上手いのか、マーカイムの恐怖心の高まりとともにこちらまでドキドキしてきます。
『イギリス怪奇傑作集』の中にもそういう話がありましたが
できるだけ多くの殺人犯人がこのような思いをしてくれればいいと思うわ。
自首する人も増えましょう。
19世紀後半の信仰心がどれほどのものかはわかりませんが、中世時代ほどではなくても
やはり神を恐れ、迷信に惑わされる時代であったことが伺い知れます。
読者の恐怖心を煽っているのは、大部分が神の罰や地獄への恐れや魔力的な物への恐れです。
それはそれで怖い気もするのだけれど、信仰心がないとあまりピンときませんね。
犯罪が多様化していつ何時巻き込まれるかわからないような現代にくらべれば
素朴なテーマで恐怖物語が書けた時代だったのかもしれません。
それはそれで、ストーリーを広げるのが大変だったかもしれませんけどね。
ひとことK-Popコーナー(ご要望など無いのに新設)
今はSecretというガールズグループのPoisonという曲がものすごく好きで聞きまくってます。
KARAのPandoraもT-ARAのSexy Loveも好調… ガールズもいいんですよん