THE TIME MACHINE
1896年 ハーバート・ジョージ・ウエルズ
お久しぶりです。
パソコンがある部屋にはエアコンが無いので、すっかりブログも滞りがち…
と言い訳してみました
夏休みは旦那を説き伏せ韓国へ行ってまいりました。 やっほー
でも韓国で楽しい思いをした方も、旅の様子をブログにアップしてる方も多いと思うので
この話しはおいといていつものブログに戻ります。
ウェルズといえば『透明人間』『宇宙戦争』など映画化された小説も多くて有名ですね。
巨大な虫や地球外生命体などには興味の無い私ですが、お名前は存じ上げております。
SFの生みの親みたいな方なのでしょうかね?
なぜか本棚に『モロー博士の島』とこの本があったので読んでみました。
そうですね… 私がまったく共感できない10篇が収められた短篇集ですが
1800年代、SFの概念がほとんど無い状態でこのような物語が書けるということ、
その想像力にひたすら尊敬の念を覚えているところです。
『タイム・マシン(Time Machine)/1895年』
客の前で時間の中を移動する実験用の小さなマシンを消してみせたタイムトラベラーを
再度訪れると、彼は疲れ果て、汚れた姿で表れました。
彼は80万2千年後の世界で、人類の英知の行く末を見て来たと語りました。
そこには、優雅に着飾って一日中無意味に遊び暮らす白痴のような人々がいたと言います。
これはむかーし映画で観たことがあってうっすら内容を覚えてました。
怖いわ〜、遊び暮らしているからって羨ましがってはいけません。
優雅な人々の実の正体は、というか役割は… ブルブル… やはり人は頭と体を使わねばね!
何もかもコンピューターや機械に任せていると、いつかこんな世界になるような気がします。
『奇跡を起こした男(The Man Who Could Work Miracles)/1899年』
フォザリンゲイは、ある夜、自分の好きなように物を動かしたり
出したり消したりする力があることに気がつきました。
しつこいウィンチ警部を念力でアメリカに送ってしまったフォザリンゲイは恐ろしくなり
メイディング牧師に相談しますが、牧師はその力が利用できると有頂天になります。
牧師は商売っけを出したり私欲のために力を利用しようとわけではなく
善行のためにフォザリンゲイの力を借りようとしたのね、いい人なんですよ。
なんだけど、けっこう無茶なこと言う牧師さんなのよね。
宇宙の敵や謎の生命体などは(映画の中では)打ち負かしている人間ですが
果たして自然の摂理に打ち勝つことはできるんでしょうか?
『ザ・スター(The Star)/1899年』
海王星の軌道に異常があると発表されたのは1月1日でした。
1月3日には世界中の人々が白い巨星を目にしました。
そして、その星は日に日に大きくなっていきます。
ちょっとネタばらしをしちゃうと、海王星と地球の衝突はなんとか免れました。
なんだけどその後地球上の各地で天災が相次ぐのね… 日本は火山の噴火が止まりません。
日本が火山列島だってことをご存知だったんですね?
ちょっぴりリアルなことが書かれてあるところがかえって恐ろしい…
SF全般に疎い私でさえタイムマシンとか透明人間とかでかい蜘蛛とか知ってるわけです。
まさに代名詞的な物語をたくさん残していらっしゃる作家だけあって
面白いと言えば面白い… という一冊でした。
人々がそれぞれの未来人や宇宙人を想像&創造する… SFにはそういう面白さがありますね。
写真や映像による情報が少ない時代の少年や好奇心旺盛な人々は
きっとこれらの物語をおおいに楽しまれたことでしょう。
しかし、ただ面白い、楽しい、と言っているわけにはいかない…
なんとなくですが、SFには未来への警告が多く含まれているような気がします。
ウェルズの小説は、奇想天外な登場人物や舞台や物体を通して
立ち止まらず未来へ突っ走ることの恐ろしさを教えてくれているようです。
日進月歩もよいが、いつかは科学も化学もITも飽和が訪れるはず…
その時人類はどんな風になっているのでしょうね?
ところで!
最近、私のブログ内で『若草物語』『チップス先生さようなら』『月曜物語』などの
キーワード検索が増えてるんですけど…
(まさかいないと思うけど)良い子の皆さん、夏休みの宿題で参照しちゃダメですよ。
先生に「感想文をなめんなよ!」と怒られること請け合いです。
1896年 ハーバート・ジョージ・ウエルズ
お久しぶりです。
パソコンがある部屋にはエアコンが無いので、すっかりブログも滞りがち…
と言い訳してみました
夏休みは旦那を説き伏せ韓国へ行ってまいりました。 やっほー
でも韓国で楽しい思いをした方も、旅の様子をブログにアップしてる方も多いと思うので
この話しはおいといていつものブログに戻ります。
ウェルズといえば『透明人間』『宇宙戦争』など映画化された小説も多くて有名ですね。
巨大な虫や地球外生命体などには興味の無い私ですが、お名前は存じ上げております。
SFの生みの親みたいな方なのでしょうかね?
なぜか本棚に『モロー博士の島』とこの本があったので読んでみました。
そうですね… 私がまったく共感できない10篇が収められた短篇集ですが
1800年代、SFの概念がほとんど無い状態でこのような物語が書けるということ、
その想像力にひたすら尊敬の念を覚えているところです。
『タイム・マシン(Time Machine)/1895年』
客の前で時間の中を移動する実験用の小さなマシンを消してみせたタイムトラベラーを
再度訪れると、彼は疲れ果て、汚れた姿で表れました。
彼は80万2千年後の世界で、人類の英知の行く末を見て来たと語りました。
そこには、優雅に着飾って一日中無意味に遊び暮らす白痴のような人々がいたと言います。
これはむかーし映画で観たことがあってうっすら内容を覚えてました。
怖いわ〜、遊び暮らしているからって羨ましがってはいけません。
優雅な人々の実の正体は、というか役割は… ブルブル… やはり人は頭と体を使わねばね!
何もかもコンピューターや機械に任せていると、いつかこんな世界になるような気がします。
『奇跡を起こした男(The Man Who Could Work Miracles)/1899年』
フォザリンゲイは、ある夜、自分の好きなように物を動かしたり
出したり消したりする力があることに気がつきました。
しつこいウィンチ警部を念力でアメリカに送ってしまったフォザリンゲイは恐ろしくなり
メイディング牧師に相談しますが、牧師はその力が利用できると有頂天になります。
牧師は商売っけを出したり私欲のために力を利用しようとわけではなく
善行のためにフォザリンゲイの力を借りようとしたのね、いい人なんですよ。
なんだけど、けっこう無茶なこと言う牧師さんなのよね。
宇宙の敵や謎の生命体などは(映画の中では)打ち負かしている人間ですが
果たして自然の摂理に打ち勝つことはできるんでしょうか?
『ザ・スター(The Star)/1899年』
海王星の軌道に異常があると発表されたのは1月1日でした。
1月3日には世界中の人々が白い巨星を目にしました。
そして、その星は日に日に大きくなっていきます。
ちょっとネタばらしをしちゃうと、海王星と地球の衝突はなんとか免れました。
なんだけどその後地球上の各地で天災が相次ぐのね… 日本は火山の噴火が止まりません。
日本が火山列島だってことをご存知だったんですね?
ちょっぴりリアルなことが書かれてあるところがかえって恐ろしい…
SF全般に疎い私でさえタイムマシンとか透明人間とかでかい蜘蛛とか知ってるわけです。
まさに代名詞的な物語をたくさん残していらっしゃる作家だけあって
面白いと言えば面白い… という一冊でした。
人々がそれぞれの未来人や宇宙人を想像&創造する… SFにはそういう面白さがありますね。
写真や映像による情報が少ない時代の少年や好奇心旺盛な人々は
きっとこれらの物語をおおいに楽しまれたことでしょう。
しかし、ただ面白い、楽しい、と言っているわけにはいかない…
なんとなくですが、SFには未来への警告が多く含まれているような気がします。
ウェルズの小説は、奇想天外な登場人物や舞台や物体を通して
立ち止まらず未来へ突っ走ることの恐ろしさを教えてくれているようです。
日進月歩もよいが、いつかは科学も化学もITも飽和が訪れるはず…
その時人類はどんな風になっているのでしょうね?
ところで!
最近、私のブログ内で『若草物語』『チップス先生さようなら』『月曜物語』などの
キーワード検索が増えてるんですけど…
(まさかいないと思うけど)良い子の皆さん、夏休みの宿題で参照しちゃダメですよ。
先生に「感想文をなめんなよ!」と怒られること請け合いです。