THE LITTLE DISTURBANCES OF MAN
1958年 グレイス・ペイリー
以前『最後の瞬間のすごく大きな変化』を読んで、まったく理解できなかった私…
そんなわけで、持っていたもう一冊のグレイス・ペイリーは置き去り状態だったのですが
先日、出かける前に急いで本を探していたら目についたもんで読んでみました。
あとがきによると、『最後の…』はこの『人生の…』の次に出版されたらしいです。
その間19年…
そして、その次の短篇集はアメリカで11年後に発売されたらしいです。
趣味ですか? っていうぐらい寡作ですが、趣味では書けない作品を残すのが
プロのすごいとこ!
で、感想は、『最後の…』にくらべてものすごく読みやすかったです。
ストーリーも理解できたし、少しですが感情移入もできました。
いくつかご紹介します。
『さよなら、グッドラック(Goodbye and Good Luck)』
ローズ伯母さんに、若い頃、劇場のスター俳優ヴラシュキンと愛し合った話しを
延々と聞かされている。
彼に妻子がいたことがわかって別れたが、その後も何度か会う機会があった。
そして、俳優を引退した彼から先週電話がきたという。
若い人に自分の恋愛談を延々と聞かせるのってあんまり喜ばれないと思うけど
こういう風に終わるなら、聞いる方もハッピーになれるかもね。
『人生への関心(An Interest in Life)』
夫は、ある年のクリスマスに箒をプレゼントしてくれて、軍隊に入ると言い出て行った。
四人の子供を抱えて困窮し役所に行くと、夫はどこの軍にも所属していないとわかった。
毎週木曜日に隣のミセス・ラフタリーに会いに帰って来る息子のジョンが
なにかと世話をしてくれるようになった。
ポジティブに生きるってすばらしい!! なんの考え無しにも思えますが…
小さなことでクヨクヨ悩むのはやめようっと! 勇気をもらえました… ちょっと嘘です。
『変更することのできない直径(An Irrevocable Diameter)』
仕事でエアコンを取り付けに行った郊外の住宅で、もうすぐハイスクールを卒業する
シンディーに出会ったのでデートに誘い、次の土曜日の朝4時に家まで送り届けた。
彼女の両親から脅されたので手紙を書いて別れることにしたが、その後訴えられた。
けれど裁判中シンディーがとった行動によって、告訴は取り下げられた。
ラストにビックリ! これからのシンディーの人生が幸福でありますように!
急展開に継ぐ急展開なわりに不思議と落ち着けるストーリーでした。
上にあげた3篇は特にそうだったのですが、
全篇、どちらかというと深刻な内容なのに、なぜかユーモラスに思えました。
作者のパーソナリティーがそうさせているのか、深く考え込む前に
ちょっとしたひと言や展開に救われて気が楽になるっていう気分でした。
今回は、ストーリーが『最後の…』より理解できたせいか
人物紹介とか物語の背景の大胆な省きっぷりに気がつき驚きました。
いきなりストーリーに入り、その人が誰だか、どんな容姿かなんてことはほぼ無し!
だけど読んでいるうちにどんどん人物像が思い描けるのが不思議です。
描写が少ない分自分好みに思い浮かべられるのが心地よかったのかな?
『最後の…』同様、文章は簡潔でベタベタしていない感じです。
好きなタイプの文章です、読んでよかった。
後半にいくにつれてだんだん不条理さが増していくような気がしましたが
年代順になっているんですかね?
『最後の…』にも登場したフェイスのストーリーもありましたが
こちらで登場したフェイスの方が現実っぽく感じられました。
アメリカで出された3冊目も村上春樹さんが訳をする予定だそうで、待ち遠しいですね。
でも2冊目より難解度が増してたらどうしよう… ちょっと心配です。
ひとことK-POPコーナー
今年も2日間行って来ちゃいました。
SHINeeはもちろん! チャンミン(東方神起)もSUPER JUNIORもEXOも少女時代もBoAもステキでしたけど
今回一番印象に残ったのはf(x)…3人で頑張っててキュンとしちゃったさ、Red Light~ 良かったよぉ!
ソルリ戻って来るといいなぁ…
1958年 グレイス・ペイリー
以前『最後の瞬間のすごく大きな変化』を読んで、まったく理解できなかった私…
そんなわけで、持っていたもう一冊のグレイス・ペイリーは置き去り状態だったのですが
先日、出かける前に急いで本を探していたら目についたもんで読んでみました。
あとがきによると、『最後の…』はこの『人生の…』の次に出版されたらしいです。
その間19年…
そして、その次の短篇集はアメリカで11年後に発売されたらしいです。
趣味ですか? っていうぐらい寡作ですが、趣味では書けない作品を残すのが
プロのすごいとこ!
で、感想は、『最後の…』にくらべてものすごく読みやすかったです。
ストーリーも理解できたし、少しですが感情移入もできました。
いくつかご紹介します。
『さよなら、グッドラック(Goodbye and Good Luck)』
ローズ伯母さんに、若い頃、劇場のスター俳優ヴラシュキンと愛し合った話しを
延々と聞かされている。
彼に妻子がいたことがわかって別れたが、その後も何度か会う機会があった。
そして、俳優を引退した彼から先週電話がきたという。
若い人に自分の恋愛談を延々と聞かせるのってあんまり喜ばれないと思うけど
こういう風に終わるなら、聞いる方もハッピーになれるかもね。
『人生への関心(An Interest in Life)』
夫は、ある年のクリスマスに箒をプレゼントしてくれて、軍隊に入ると言い出て行った。
四人の子供を抱えて困窮し役所に行くと、夫はどこの軍にも所属していないとわかった。
毎週木曜日に隣のミセス・ラフタリーに会いに帰って来る息子のジョンが
なにかと世話をしてくれるようになった。
ポジティブに生きるってすばらしい!! なんの考え無しにも思えますが…
小さなことでクヨクヨ悩むのはやめようっと! 勇気をもらえました… ちょっと嘘です。
『変更することのできない直径(An Irrevocable Diameter)』
仕事でエアコンを取り付けに行った郊外の住宅で、もうすぐハイスクールを卒業する
シンディーに出会ったのでデートに誘い、次の土曜日の朝4時に家まで送り届けた。
彼女の両親から脅されたので手紙を書いて別れることにしたが、その後訴えられた。
けれど裁判中シンディーがとった行動によって、告訴は取り下げられた。
ラストにビックリ! これからのシンディーの人生が幸福でありますように!
急展開に継ぐ急展開なわりに不思議と落ち着けるストーリーでした。
上にあげた3篇は特にそうだったのですが、
全篇、どちらかというと深刻な内容なのに、なぜかユーモラスに思えました。
作者のパーソナリティーがそうさせているのか、深く考え込む前に
ちょっとしたひと言や展開に救われて気が楽になるっていう気分でした。
今回は、ストーリーが『最後の…』より理解できたせいか
人物紹介とか物語の背景の大胆な省きっぷりに気がつき驚きました。
いきなりストーリーに入り、その人が誰だか、どんな容姿かなんてことはほぼ無し!
だけど読んでいるうちにどんどん人物像が思い描けるのが不思議です。
描写が少ない分自分好みに思い浮かべられるのが心地よかったのかな?
『最後の…』同様、文章は簡潔でベタベタしていない感じです。
好きなタイプの文章です、読んでよかった。
後半にいくにつれてだんだん不条理さが増していくような気がしましたが
年代順になっているんですかね?
『最後の…』にも登場したフェイスのストーリーもありましたが
こちらで登場したフェイスの方が現実っぽく感じられました。
アメリカで出された3冊目も村上春樹さんが訳をする予定だそうで、待ち遠しいですね。
でも2冊目より難解度が増してたらどうしよう… ちょっと心配です。
ひとことK-POPコーナー
今年も2日間行って来ちゃいました。
SHINeeはもちろん! チャンミン(東方神起)もSUPER JUNIORもEXOも少女時代もBoAもステキでしたけど
今回一番印象に残ったのはf(x)…3人で頑張っててキュンとしちゃったさ、Red Light~ 良かったよぉ!
ソルリ戻って来るといいなぁ…