15年間ほっとかれた王妃
カジミェシュ3世妃 アデレージャ・ヘスカ
1324~1371/在位 1341~1356
カジュミェシュ3世は、アルドナ・アンナの突然の死から2年後
ヘッセン辺境伯ハインリヒ2世の娘アデレージャと再婚しました。
アルドナ・アンナと結婚した時は反ドイツ同盟のためでしたが
再婚はドイツとの関係構築のためでしょうか?
政治は刻々と変化していたわけですね。
しかし、この結婚はアデレージャにとって大変不幸なものでした。
アデレージャは17歳で32歳のカジュミェシュ3世に嫁いでいます。
若いお嫁さんをもらって、なんでも言うことを聞いて可愛がりそうなものですが
カジュミェシュは結婚後すぐにアデレージャと別居します。
すぐに帰してあげればアデレージャにも再婚の機会がゴロゴロあっただろうに
政治情勢がそれを許さなかったのか、別居したまま結婚はダラダラと15年続きました。
離婚後、アデレージャは故郷ヘッセンに帰されましたが、32歳で帰されてもね…
ここまで、この結婚に対してどんなアクションをおこしていたのか
なにひとつエピソードが無いアデレージャでしたが、離婚から14年後の1370年に
カジュミェシュが亡くなると、自分の財産の権利を守るために戦った…ということです。
耐えて耐えて耐え忍んだ15年間の見返りはもらわなくっちゃね!!
けれども、たぶん、カジュミェシュの死から1年後、47歳ぐらいで亡くなったらしいです。
ちゃんと勝利してから亡くなったのかしら? 最後ぐらい高笑いをさせてあげたかったよ。
不倫は不倫だからいいのかもよ・・・
カジュミェシュ3世妃 クリスティーナ・ロキザーナ
1330~1365/在位 1356~1363
可哀想なアデレージャの離婚の元凶となったのがクリスティーナです。
クリスティーナはもともとプラハの商人ニクラス・ロキザン(?)の妻でしたが
夫はものすごいお年寄りで、若くして未亡人になりました。
なんでも、肌は雪のように白く、不思議な美しさと気品を持つ女性だったそうです。
なんか愛妾のコーナーで何回も書いた文章のような気がするわ。
二十歳をちょっとすぎたぐらいのクリスティーナには、その後幸運が転がり込みます。
神聖ローマ皇帝カール4世の宮廷の侍女になることができたのです。
美貌となにかしら技を使ったんじゃないかと思われるが… これは想像。
1356年、カジュミェシュがプラハを訪れた時、クリスティーナを一目見て
その時に結婚を約束した… っていうかできちゃったわけなのね。
カジュミェシュはもともと浮気者で、相手をした女性もたくさんいたそうですが
結婚までは考えてなかったんですよね。
それが、クリスティーナとは即座に結婚の決心をしたところをみると
やはりかなりの美人か、かなりのやり手だったと思えますね。
そしてカジュミェシュは、国に帰るやいなや離婚したという流れです。
この結婚には、アデレージャ支持者の教皇インノケンティウス6世が異を唱え
別れるように申し渡したそうですが、カジュミェシュはこれを無視しています。
よく破門されなかったもんだ。
けれども、こんなにスキャンダルをまき散らした末に結ばれた二人は
あまり長続きしませんでした。
クリスティーナの不妊と皮膚病が原因だと言われていますが、さてどうでしょう?
もともと浮気好きのカジュミェシュが、今までの相手とは違う! とのめりこんで
結婚したのかもしれないけど、やっぱり愛妾が似会うタイプの女性だったんじゃない?
愛妾でいたら、カジュミェシュを惑わし続けて、贅沢三昧の一生が送れたかもしれないね。
1363年には宮廷を追い出されちゃったみたいですが、その2年後まではポーランドで
生存していたらしい… ということです。
生没年は不明ですが、1800年代に出た書物には、クリスティーナのことを
高い教養をもって、カジュミェシュの遺産で裕福に過ごしていた女生と記しているそうです。
いつも微笑みを絶やさず、唇を開くよりも瞳の方が雄弁だったそうで…
たぶんカジュミェシュに捨てられた後も讃美者は後を絶たなかったとみえますね。
めでたし、めでたし。
ちなみに、カジュミェシュの没後までクリスティーナが生きていたのだとしたら
カジュミェシュの4度目の結婚は重婚ということになります。
また、クリスティーナの身分が低いことから、この結婚は無効だと見る向きもありました。
そうなると、クリスティーナ、4人目の妃ヤドヴィカのどちらかが、もし子供を産んでも
後継ぎとしては認めないと意義を申し立てることができます。
これによって各国、自分の国にポーランドの王冠が転がり込むのではと
アンジュー家あたりが浮き足立つのですが、それはまた次回…
(参考文献 Wikipedia英語版)
ひとことクラフトコーナー
職場の異動にあたり、Tさんの息子さん(!)が編みぐるみを編んでくれたのでこんなことを…
だんな呆れるのまき… でも周りにはウケた
カジミェシュ3世妃 アデレージャ・ヘスカ
1324~1371/在位 1341~1356
カジュミェシュ3世は、アルドナ・アンナの突然の死から2年後
ヘッセン辺境伯ハインリヒ2世の娘アデレージャと再婚しました。
アルドナ・アンナと結婚した時は反ドイツ同盟のためでしたが
再婚はドイツとの関係構築のためでしょうか?
政治は刻々と変化していたわけですね。
しかし、この結婚はアデレージャにとって大変不幸なものでした。
アデレージャは17歳で32歳のカジュミェシュ3世に嫁いでいます。
若いお嫁さんをもらって、なんでも言うことを聞いて可愛がりそうなものですが
カジュミェシュは結婚後すぐにアデレージャと別居します。
すぐに帰してあげればアデレージャにも再婚の機会がゴロゴロあっただろうに
政治情勢がそれを許さなかったのか、別居したまま結婚はダラダラと15年続きました。
離婚後、アデレージャは故郷ヘッセンに帰されましたが、32歳で帰されてもね…
ここまで、この結婚に対してどんなアクションをおこしていたのか
なにひとつエピソードが無いアデレージャでしたが、離婚から14年後の1370年に
カジュミェシュが亡くなると、自分の財産の権利を守るために戦った…ということです。
耐えて耐えて耐え忍んだ15年間の見返りはもらわなくっちゃね!!
けれども、たぶん、カジュミェシュの死から1年後、47歳ぐらいで亡くなったらしいです。
ちゃんと勝利してから亡くなったのかしら? 最後ぐらい高笑いをさせてあげたかったよ。
不倫は不倫だからいいのかもよ・・・
カジュミェシュ3世妃 クリスティーナ・ロキザーナ
1330~1365/在位 1356~1363
可哀想なアデレージャの離婚の元凶となったのがクリスティーナです。
クリスティーナはもともとプラハの商人ニクラス・ロキザン(?)の妻でしたが
夫はものすごいお年寄りで、若くして未亡人になりました。
なんでも、肌は雪のように白く、不思議な美しさと気品を持つ女性だったそうです。
なんか愛妾のコーナーで何回も書いた文章のような気がするわ。
二十歳をちょっとすぎたぐらいのクリスティーナには、その後幸運が転がり込みます。
神聖ローマ皇帝カール4世の宮廷の侍女になることができたのです。
美貌となにかしら技を使ったんじゃないかと思われるが… これは想像。
1356年、カジュミェシュがプラハを訪れた時、クリスティーナを一目見て
その時に結婚を約束した… っていうかできちゃったわけなのね。
カジュミェシュはもともと浮気者で、相手をした女性もたくさんいたそうですが
結婚までは考えてなかったんですよね。
それが、クリスティーナとは即座に結婚の決心をしたところをみると
やはりかなりの美人か、かなりのやり手だったと思えますね。
そしてカジュミェシュは、国に帰るやいなや離婚したという流れです。
この結婚には、アデレージャ支持者の教皇インノケンティウス6世が異を唱え
別れるように申し渡したそうですが、カジュミェシュはこれを無視しています。
よく破門されなかったもんだ。
けれども、こんなにスキャンダルをまき散らした末に結ばれた二人は
あまり長続きしませんでした。
クリスティーナの不妊と皮膚病が原因だと言われていますが、さてどうでしょう?
もともと浮気好きのカジュミェシュが、今までの相手とは違う! とのめりこんで
結婚したのかもしれないけど、やっぱり愛妾が似会うタイプの女性だったんじゃない?
愛妾でいたら、カジュミェシュを惑わし続けて、贅沢三昧の一生が送れたかもしれないね。
1363年には宮廷を追い出されちゃったみたいですが、その2年後まではポーランドで
生存していたらしい… ということです。
生没年は不明ですが、1800年代に出た書物には、クリスティーナのことを
高い教養をもって、カジュミェシュの遺産で裕福に過ごしていた女生と記しているそうです。
いつも微笑みを絶やさず、唇を開くよりも瞳の方が雄弁だったそうで…
たぶんカジュミェシュに捨てられた後も讃美者は後を絶たなかったとみえますね。
めでたし、めでたし。
ちなみに、カジュミェシュの没後までクリスティーナが生きていたのだとしたら
カジュミェシュの4度目の結婚は重婚ということになります。
また、クリスティーナの身分が低いことから、この結婚は無効だと見る向きもありました。
そうなると、クリスティーナ、4人目の妃ヤドヴィカのどちらかが、もし子供を産んでも
後継ぎとしては認めないと意義を申し立てることができます。
これによって各国、自分の国にポーランドの王冠が転がり込むのではと
アンジュー家あたりが浮き足立つのですが、それはまた次回…
(参考文献 Wikipedia英語版)
ひとことクラフトコーナー
職場の異動にあたり、Tさんの息子さん(!)が編みぐるみを編んでくれたのでこんなことを…
だんな呆れるのまき… でも周りにはウケた