MES AMIS
1924年 エマニュエル・ボーヴ
歯ぎしりするほどじれったい… という小説を久しぶりに読みましたよ。
表紙の雰囲気からも連想されるでしょうが、ちょっと情けない青年を
ユーモアを交えて描いている物語です。
ですが、読んでる私は面白いなんて思えず「あ!また」「だめ~!」って感じで
ハラハラ、イライラする保護者にされてしまった気分。
裏表紙から引用すると “ とびきり切なくとびきり笑える(中略)ダメ男小説の金字塔 ”
ということなのですが、とんでもないぞ。
主人公は帰還兵の青年ヴィクトール・バトンです。
戦争で腕を負傷したため年金をもらって暮らしています。
3ヶ月に一度もらう年金での生活はギリギリで、アパートの部屋は狭くて陰気くさく
着る物もくたびれはて、いつも金持ちになることを夢みています。
ヴィクトールは、自分はハンサムの部類に入ると思っているみたいで
女性と知り合うことでお金持ちになれるんじゃないかといろいろ妄想してるのね。
モーパッサンの『ベラミ』の主人公と似通っている部分がありますが
二人の決定的な違いは行動力ですね。
なにしろヴィクトールはものすごい小心者で、気ばかり使って裏目に出るという性格。
そんなわけで友だちがひとりもません。
なんとか心が許せる友だちがほしいというのが、ヴィクトールのもうひとつの夢です。
この物語は、そんなヴィクトールが友だちにしよう(なろう)とした人々との
エピソードを各章で書いています
各章の登場人物を紹介します。
『リュシー・デュノワ』
ヴィクトールがよく行くカフェの女主人で、ビール太りしている未亡人です。
『アンリ・ピヤール』
薬局のトラブルを取り巻く人ごみの中、ヴィクトールの隣に立っていた小男です。
身なりはよく、ヴィクトールに酒をごちそうしてくれました。
『船乗りのヌヴー』
人々の同情を引こうと、セーヌ川岸で自殺志願者を装っているところへ現れた自殺志願者。
ヴィクトールを「一緒に死のう」と誘います。
『ムッシュー・ラカーズ』
リヨン駅でヴィクトールをポーターと間違えた実業家。
ヴィクトールを気に入り、職を世話してくれようとします。
『ブランシェ』
ゲーテ通りで出会った、カフェで歌っている歌手。
これらの人々に、ヴィクトールは「友だちになれるかも…」と涙ぐましい努力をしたり
そりゃダメでしょ! ということをしでかしたりします。
上手くやれば友だちになれそうな人もいたんだけど、結局誰とも友だちにはなれません。
ヴィクトールは、どうやらお人好しすぎるみたいね。
私なら絶対に断ることも、友だちになりたいばかりに聞き入れてしまうんだもの。
それも会ったばっかりの人に… おばかさん?
そんなに友だちってほしい? 私は友だちはものすごく少ないが毎日楽しいけどね。
たしかに話し相手がほしいというのはわかります。
でも、話し相手=友だちというのは、ちょいと違うのでは?と思いますけどね。
友だちを作るのが上手な人っていますよね。
ヴァイタリティがあるとかユーモアがあるとか、理由はいろいろでしょうが
たぶん自分のさらけ出し方が上手なんだと思う。
それから話し上手なだけでなくて聞き上手であること、あとデリカシー、これは必須ね。
そして、愛してくれる人がいる反面、敵もいるということがわかっている人だと思います。
全ての人に愛されるなんて、絶対無いとは言わないが、かなり難しいことよね。
ヴィクトールはさ、嫌われることを恐れてなかなか発言できないの。
それから、自分のことを聞いてくれる人ばかりを求めているのね。
最後にヴィクトールは、自分はなにも悪いことしてないのになんでこんな…という
目に遭ってしまいます。
これまでの友だち作りを反省して改善し、なんとか人付き合いがよくなって
思い通りのお友達が見つかるといいですね…て、私は本気で言ってないですけどね。
だって私は彼とはゼッタイ友だちになりたくないもの。
実はこのところ、どーんよりする本ばかり読んでいたので、少し笑いたかったのですが
ドンヨリの上塗りをしてしまった…
ただ不思議なことに、この作家の他の本が読みたくてたまらなくなっています。
ひとことK-POPコーナー
なんだかKポ界がいろいろ大変なことになってますけど… イジュン、チョンドゥン、やめないでぇぇぇ
MBLAQの歌が好きで、さらに完成されてきたなぁって次も楽しみにしてたのよ。いい報せが聞けますように…
1924年 エマニュエル・ボーヴ
歯ぎしりするほどじれったい… という小説を久しぶりに読みましたよ。
表紙の雰囲気からも連想されるでしょうが、ちょっと情けない青年を
ユーモアを交えて描いている物語です。
ですが、読んでる私は面白いなんて思えず「あ!また」「だめ~!」って感じで
ハラハラ、イライラする保護者にされてしまった気分。
裏表紙から引用すると “ とびきり切なくとびきり笑える(中略)ダメ男小説の金字塔 ”
ということなのですが、とんでもないぞ。
主人公は帰還兵の青年ヴィクトール・バトンです。
戦争で腕を負傷したため年金をもらって暮らしています。
3ヶ月に一度もらう年金での生活はギリギリで、アパートの部屋は狭くて陰気くさく
着る物もくたびれはて、いつも金持ちになることを夢みています。
ヴィクトールは、自分はハンサムの部類に入ると思っているみたいで
女性と知り合うことでお金持ちになれるんじゃないかといろいろ妄想してるのね。
モーパッサンの『ベラミ』の主人公と似通っている部分がありますが
二人の決定的な違いは行動力ですね。
なにしろヴィクトールはものすごい小心者で、気ばかり使って裏目に出るという性格。
そんなわけで友だちがひとりもません。
なんとか心が許せる友だちがほしいというのが、ヴィクトールのもうひとつの夢です。
この物語は、そんなヴィクトールが友だちにしよう(なろう)とした人々との
エピソードを各章で書いています
各章の登場人物を紹介します。
『リュシー・デュノワ』
ヴィクトールがよく行くカフェの女主人で、ビール太りしている未亡人です。
『アンリ・ピヤール』
薬局のトラブルを取り巻く人ごみの中、ヴィクトールの隣に立っていた小男です。
身なりはよく、ヴィクトールに酒をごちそうしてくれました。
『船乗りのヌヴー』
人々の同情を引こうと、セーヌ川岸で自殺志願者を装っているところへ現れた自殺志願者。
ヴィクトールを「一緒に死のう」と誘います。
『ムッシュー・ラカーズ』
リヨン駅でヴィクトールをポーターと間違えた実業家。
ヴィクトールを気に入り、職を世話してくれようとします。
『ブランシェ』
ゲーテ通りで出会った、カフェで歌っている歌手。
これらの人々に、ヴィクトールは「友だちになれるかも…」と涙ぐましい努力をしたり
そりゃダメでしょ! ということをしでかしたりします。
上手くやれば友だちになれそうな人もいたんだけど、結局誰とも友だちにはなれません。
ヴィクトールは、どうやらお人好しすぎるみたいね。
私なら絶対に断ることも、友だちになりたいばかりに聞き入れてしまうんだもの。
それも会ったばっかりの人に… おばかさん?
そんなに友だちってほしい? 私は友だちはものすごく少ないが毎日楽しいけどね。
たしかに話し相手がほしいというのはわかります。
でも、話し相手=友だちというのは、ちょいと違うのでは?と思いますけどね。
友だちを作るのが上手な人っていますよね。
ヴァイタリティがあるとかユーモアがあるとか、理由はいろいろでしょうが
たぶん自分のさらけ出し方が上手なんだと思う。
それから話し上手なだけでなくて聞き上手であること、あとデリカシー、これは必須ね。
そして、愛してくれる人がいる反面、敵もいるということがわかっている人だと思います。
全ての人に愛されるなんて、絶対無いとは言わないが、かなり難しいことよね。
ヴィクトールはさ、嫌われることを恐れてなかなか発言できないの。
それから、自分のことを聞いてくれる人ばかりを求めているのね。
最後にヴィクトールは、自分はなにも悪いことしてないのになんでこんな…という
目に遭ってしまいます。
これまでの友だち作りを反省して改善し、なんとか人付き合いがよくなって
思い通りのお友達が見つかるといいですね…て、私は本気で言ってないですけどね。
だって私は彼とはゼッタイ友だちになりたくないもの。
実はこのところ、どーんよりする本ばかり読んでいたので、少し笑いたかったのですが
ドンヨリの上塗りをしてしまった…
ただ不思議なことに、この作家の他の本が読みたくてたまらなくなっています。
ひとことK-POPコーナー
なんだかKポ界がいろいろ大変なことになってますけど… イジュン、チョンドゥン、やめないでぇぇぇ
MBLAQの歌が好きで、さらに完成されてきたなぁって次も楽しみにしてたのよ。いい報せが聞けますように…