THE CAT'S PAJAMAS
2004年 レイ・ブラッドベリ
可愛いタイトルじゃない? 即買いしました。
詩を含む21篇がおさめられていますが、SFのジャンルを超えた幅広い…というか
幅広すぎるテーマにお腹いっぱいです。
今回は印象に残ったお話しが数多いので、前置きはこのくらいにしておいて
さっそく紹介しますね。
『ふだんどりにすればいいのよ(We'll Just Act Natural)/1948年』
スーザンはポーチに立ち、長年仕えていた家の幼かった息子で、今は立派な作家になった
リチャード・ボーデンがやって来るのを待っている。
娘のリンダは、成功した彼が黒人のスーザンに会いに来るはずはないと言い張る。
ブラッドベリなりの人種差別問題の提起なのですかね?
スーザンのはかない望みが叶ってくれるだけで良い話しだったのに…哀しい結末でした。
『屋敷(The House)/1947年』
長い阪を上がり、吸血鬼でも棲んでいそうな古びた屋敷を見た時
マギーは愕然とするがウィリアムは興奮してはしゃいでいる。
翌日ウィリアムの友人ベスがやって来て、屋敷を入れたウィリアムをしきりと羨む。
幽霊屋敷の話しだと思う? いいえ、価値観の違う男女をを描いた話しです。
けっこうありがちな話しで、一応ハッピーエンドですが、私はこれからの二人が心配よ。
『猫のパジャマ(The Cat's Pajamas)/2003年』
カリフォルニアの9号線のど真ん中で、捨てられた仔猫が身づくろいをしていると
東へ向かっていた車と、西へ向かっていた車が急ブレーキをかけ同時にドアが開いた。
降りて来た男と女は、その仔猫が自分のものだと言って一歩も引かない。
とっても可愛いお話しです。 ドラマみたいな出会いってこういうことね。
ありえなーい!とは言いきれないけど、なかなかあるわけじゃありません。
『ルート66/Sixty-Six)/2003年』
むかしルート66と呼ばれていた道路を巡回していた白バイ隊員が語る。
ある日、道に沿った畑で、三人の男と一人の女と二人の子供の死体を見つけた。
彼らは現代人とは思えないような農民の服装で、皆餓死寸前のように痩せていた。
ファッショナッブルだったら何やっても良いという奢りへの怒りをぶつけた作品です。
スタインベックの『怒りの葡萄』にはかなり衝撃を受けたので
オーキーに注目したこのストーリーは興味深かったです。
『雨が降ると湯鬱になる -ある追想-
(I Get the Blue When It Rains -A Remembrance-)/1980年』
35年か40年前、いつものように自作の朗読会をしようと作家たちがドルフ・シャープの家に
集まっていた夜、グレンナードが “ 雨が降ると憂鬱になる ” をピアノで弾きだした。
皆で歌い始め、その後何曲も歌った。
わかるわ〜! 同じ歌でも歌う状況で、抱く感情がまったく変わってくるものよね!
成功した大の男たちが、おおはしゃぎで歌ってる高揚感が楽しげに浮かび上がると同時に
ものすごく哀愁が漂う読後感がたまらない一話でした。
私が書き出した話しは、『ルート66』以外は、ブラッドベリ特有のSFや
ファンタジー色がほとんどなくて、どちらかというと普通の小説ですが
この一冊には、もちろんタイムスリップものや奇想天外な話しもおさめられています。
ただそう言うテーマには私がついていけなかったというだけのことでして…
好きな話しと好きでない話しのギャップが大きかったですが
ブラッドベリが描く日常的なストーリーはかなり好きですね〜
そういうのばかりを集めた一冊を読んでみたい気がします。
本人が前書きを書いていて、おさめられている話しをどうして書こうと思ったかという
動機を各々述べているのですけど、どちらかというと、知らずに物語に入っていった方が
面白かったのではないかしら… と、前書きを読んだことをものすごく後悔しました。
だって前書きだって言うからさ〜
お好みによりますけど、飛ばして読むことをおすすめします。
ひとことゲームコーナー
飽きもせず続けているほしの島にゃんこ… わたしは釣りをないがしろにしていたんですけど
今日寿司屋が登場したので、空き時間には必死に釣りをしております。めんどくさいよぉ
2004年 レイ・ブラッドベリ
可愛いタイトルじゃない? 即買いしました。
詩を含む21篇がおさめられていますが、SFのジャンルを超えた幅広い…というか
幅広すぎるテーマにお腹いっぱいです。
今回は印象に残ったお話しが数多いので、前置きはこのくらいにしておいて
さっそく紹介しますね。
『ふだんどりにすればいいのよ(We'll Just Act Natural)/1948年』
スーザンはポーチに立ち、長年仕えていた家の幼かった息子で、今は立派な作家になった
リチャード・ボーデンがやって来るのを待っている。
娘のリンダは、成功した彼が黒人のスーザンに会いに来るはずはないと言い張る。
ブラッドベリなりの人種差別問題の提起なのですかね?
スーザンのはかない望みが叶ってくれるだけで良い話しだったのに…哀しい結末でした。
『屋敷(The House)/1947年』
長い阪を上がり、吸血鬼でも棲んでいそうな古びた屋敷を見た時
マギーは愕然とするがウィリアムは興奮してはしゃいでいる。
翌日ウィリアムの友人ベスがやって来て、屋敷を入れたウィリアムをしきりと羨む。
幽霊屋敷の話しだと思う? いいえ、価値観の違う男女をを描いた話しです。
けっこうありがちな話しで、一応ハッピーエンドですが、私はこれからの二人が心配よ。
『猫のパジャマ(The Cat's Pajamas)/2003年』
カリフォルニアの9号線のど真ん中で、捨てられた仔猫が身づくろいをしていると
東へ向かっていた車と、西へ向かっていた車が急ブレーキをかけ同時にドアが開いた。
降りて来た男と女は、その仔猫が自分のものだと言って一歩も引かない。
とっても可愛いお話しです。 ドラマみたいな出会いってこういうことね。
ありえなーい!とは言いきれないけど、なかなかあるわけじゃありません。
『ルート66/Sixty-Six)/2003年』
むかしルート66と呼ばれていた道路を巡回していた白バイ隊員が語る。
ある日、道に沿った畑で、三人の男と一人の女と二人の子供の死体を見つけた。
彼らは現代人とは思えないような農民の服装で、皆餓死寸前のように痩せていた。
ファッショナッブルだったら何やっても良いという奢りへの怒りをぶつけた作品です。
スタインベックの『怒りの葡萄』にはかなり衝撃を受けたので
オーキーに注目したこのストーリーは興味深かったです。
『雨が降ると湯鬱になる -ある追想-
(I Get the Blue When It Rains -A Remembrance-)/1980年』
35年か40年前、いつものように自作の朗読会をしようと作家たちがドルフ・シャープの家に
集まっていた夜、グレンナードが “ 雨が降ると憂鬱になる ” をピアノで弾きだした。
皆で歌い始め、その後何曲も歌った。
わかるわ〜! 同じ歌でも歌う状況で、抱く感情がまったく変わってくるものよね!
成功した大の男たちが、おおはしゃぎで歌ってる高揚感が楽しげに浮かび上がると同時に
ものすごく哀愁が漂う読後感がたまらない一話でした。
私が書き出した話しは、『ルート66』以外は、ブラッドベリ特有のSFや
ファンタジー色がほとんどなくて、どちらかというと普通の小説ですが
この一冊には、もちろんタイムスリップものや奇想天外な話しもおさめられています。
ただそう言うテーマには私がついていけなかったというだけのことでして…
好きな話しと好きでない話しのギャップが大きかったですが
ブラッドベリが描く日常的なストーリーはかなり好きですね〜
そういうのばかりを集めた一冊を読んでみたい気がします。
本人が前書きを書いていて、おさめられている話しをどうして書こうと思ったかという
動機を各々述べているのですけど、どちらかというと、知らずに物語に入っていった方が
面白かったのではないかしら… と、前書きを読んだことをものすごく後悔しました。
だって前書きだって言うからさ〜
お好みによりますけど、飛ばして読むことをおすすめします。
ひとことゲームコーナー
飽きもせず続けているほしの島にゃんこ… わたしは釣りをないがしろにしていたんですけど
今日寿司屋が登場したので、空き時間には必死に釣りをしております。めんどくさいよぉ