THE BEST OF ANN BEATTIE
アン・ビーティ
つい流行にのっちゃった…
アン・ビーティは、名前は知っていましたが読んだのは初めてです。
なので、この一冊に限ってということになりますが、好きな感じでした。
けっこう濃密な内容が展開されているわりに、唐突にスパッと終わるので
読者は(私は)道の上に放り出されて置いて行かれるような気がしてオロオロしますが
文章も落ち着いているし、登場人物が皆年配ということもあって
取り乱さず、沈着なペースで物語が進むのも読んでいて好ましかった。
この一冊に出てくるような家族が、The U.S.Aなのかどうかはわかりませんが
アメリカっぽいな〜という印象を(ほぼ偏見ですけど)受けました。
離婚も再婚も軽々こなして、連れ子も義理の兄弟姉妹も当たり前の存在で
親子ではなく対等な関係で会話しようとする子供たちがいて
つらい出来事の後でもホームパーティは開かなきゃ…
ちょっとイヤなことがあったからマリファナ吸っちゃおうかな…キミもどう? って感じ。
ひとつの物語にテーマがふたつみっつあって同時進行的に進むので
短篇とはいえけっこう複雑でした。
好きだキライだとはっきり言えないのですが、特に印象深かったお話しを紹介しますね。
『かわりを見つける(Find and Replace)/2001年』
父の死から6ヶ月を記念すると母から言われて、空港からレンタカーで家へ向かった。
母はいきなり近所に住むドレイク・ドレオドゥスと一緒に暮らすことにすると言う。
一度は空港へ向かったが、母を説得するつもりで引き返す。
『コンフィデンス・デコイ(The Confidence Decoy)/2006年』
フランシスは、亡くなった伯母の別荘から引っ越し屋たちと自宅へ戻る途中で
彼らのひとりが作っているデコイを買おうとアトリエに行き、財布がないことに気づく。
別荘に引き返したフランシスは、ふと、息子の恋人が妊娠していることを確信した。
『ウサギの穴(The Rabbit Hole as Likely Explanation)/2004年』
母は、わたしの最初の結婚式に招待されていないと言い張る。
父には別の家族がいて、わたしはその家族の子だと言い続けている。
母が施設に入った日、オハイオから弟がガールフレンドとやって来る。
さらっと書いちゃいましたけど、どのお話しにも問題がいくつも転がっています。
ほとんどが家族の中でくすぶる不安とか、疑心などなど…
そして、登場人物たちはそれらの問題に向かって果敢に挑むわけでなくて
なんか放ったらかしなのよ… 焦燥感とか無力感を抱くだけ。
でも、自分を振り返ると、やっぱり問題って放ったらかしにするよね。
なんとかなるだろうと思っているうちに、なんだかかたづいているものもあれば
深みにはまっちゃってるものもあり…
一度こじれると一番やっかいそうなのが家族関係ですね。
憎い、嫌いだ、と思っていても、家族だからという理由で修復を強要され
関係を維持することを求められるんだもの。
そういうジレンマに溢れた一冊ではありますが、登場人物たちは深刻になりすぎず
脱力感を漂わしております。
どうせどうすることもできないなら、あきらめが大切ってことでしょうか?
ひとことK-POPコーナー
INFINITEの『Season 2』 ソンギュとウヒョンのソロも、HもFもあって楽しめますね
Last Romeo はMVもステージもINFINITEらしくピシッピシッピシッとキマって気持いい〜
アン・ビーティ
つい流行にのっちゃった…
アン・ビーティは、名前は知っていましたが読んだのは初めてです。
なので、この一冊に限ってということになりますが、好きな感じでした。
けっこう濃密な内容が展開されているわりに、唐突にスパッと終わるので
読者は(私は)道の上に放り出されて置いて行かれるような気がしてオロオロしますが
文章も落ち着いているし、登場人物が皆年配ということもあって
取り乱さず、沈着なペースで物語が進むのも読んでいて好ましかった。
この一冊に出てくるような家族が、The U.S.Aなのかどうかはわかりませんが
アメリカっぽいな〜という印象を(ほぼ偏見ですけど)受けました。
離婚も再婚も軽々こなして、連れ子も義理の兄弟姉妹も当たり前の存在で
親子ではなく対等な関係で会話しようとする子供たちがいて
つらい出来事の後でもホームパーティは開かなきゃ…
ちょっとイヤなことがあったからマリファナ吸っちゃおうかな…キミもどう? って感じ。
ひとつの物語にテーマがふたつみっつあって同時進行的に進むので
短篇とはいえけっこう複雑でした。
好きだキライだとはっきり言えないのですが、特に印象深かったお話しを紹介しますね。
『かわりを見つける(Find and Replace)/2001年』
父の死から6ヶ月を記念すると母から言われて、空港からレンタカーで家へ向かった。
母はいきなり近所に住むドレイク・ドレオドゥスと一緒に暮らすことにすると言う。
一度は空港へ向かったが、母を説得するつもりで引き返す。
『コンフィデンス・デコイ(The Confidence Decoy)/2006年』
フランシスは、亡くなった伯母の別荘から引っ越し屋たちと自宅へ戻る途中で
彼らのひとりが作っているデコイを買おうとアトリエに行き、財布がないことに気づく。
別荘に引き返したフランシスは、ふと、息子の恋人が妊娠していることを確信した。
『ウサギの穴(The Rabbit Hole as Likely Explanation)/2004年』
母は、わたしの最初の結婚式に招待されていないと言い張る。
父には別の家族がいて、わたしはその家族の子だと言い続けている。
母が施設に入った日、オハイオから弟がガールフレンドとやって来る。
さらっと書いちゃいましたけど、どのお話しにも問題がいくつも転がっています。
ほとんどが家族の中でくすぶる不安とか、疑心などなど…
そして、登場人物たちはそれらの問題に向かって果敢に挑むわけでなくて
なんか放ったらかしなのよ… 焦燥感とか無力感を抱くだけ。
でも、自分を振り返ると、やっぱり問題って放ったらかしにするよね。
なんとかなるだろうと思っているうちに、なんだかかたづいているものもあれば
深みにはまっちゃってるものもあり…
一度こじれると一番やっかいそうなのが家族関係ですね。
憎い、嫌いだ、と思っていても、家族だからという理由で修復を強要され
関係を維持することを求められるんだもの。
そういうジレンマに溢れた一冊ではありますが、登場人物たちは深刻になりすぎず
脱力感を漂わしております。
どうせどうすることもできないなら、あきらめが大切ってことでしょうか?
ひとことK-POPコーナー
INFINITEの『Season 2』 ソンギュとウヒョンのソロも、HもFもあって楽しめますね
Last Romeo はMVもステージもINFINITEらしくピシッピシッピシッとキマって気持いい〜