A SELECTION OF STORIES
ウィリアム・トレヴァー
飛びついた本第三弾!! 良かったよぉ〜
今まで『アフター・レイン』、『アイルランド・ストーリーズ』、『聖母の贈り物』
『密会』と、何冊かトレヴァーの短篇集を読んできましたが、また新しい魅力を知りました。
表題どおり、主に海外、あるいは旅先での出来事がテーマになっています。
イタリアが舞台になっているストーリーが多いようです。
意外な気もしますが、トレヴァーのお気に入りの地なのでしょうか?
どのお話も素敵なのですが、特に印象深かったお話しをいくつか…
『家出(Running Away)/1986年』
ヘンリエッタは、結婚して20年以上になる夫ロイを、夫の教え子シャロン・タムに奪われた。
みすぼらしいシャロンは、いつも夫婦の家を訪れて不幸な家庭のことを語っていた。
ヘンリエッタはイタリアへ渡り、一人暮らしを満喫する。
このラストを、夫婦の絆ととらえるか、しがらみと見るか微妙なところです。
読むサイドの年齢やライフスタイルが、印象を大きく左右しそうな内容だと思います。
私自身は… 黙っとく…
『三つどもえ(A Trinity)/1989年』
ドーンとキース夫婦は、ドーンの雇い主で同居している “ おじさん ” という老人に
費用を出してもらい、フィレンツェに旅行に行く事になった。
しかし、夜遅く二人が到着したのはスイスだった。
旅行に不慣れな夫婦のドタバタ劇にもってけそうな出だしではあるのですが
トレヴァーですからね、そんなことありません。
夫婦の頭からどうしても離れない他人である “ おじさん ” の存在と
「うまくいってんの?」と思わせる夫婦のやりとりが独特なストーリーです。
『娘ふたり(Virgins)/1986年』
イタリア旅行中のローラは、いきなり女性から声をかけられマーガレッタだと気づく。
第一次大戦中、ローラはイングランドから、母の知人であるアイルランドの
ヒースリップ家へ疎開し、娘のマーガレッタと親友になった。
ローラは、二人でド・クーシー家を訪れた時、病弱なラルフと出会った。
このお話しが、この一冊の中で一番、私が今までトレヴァーに抱いていた印象に
近いような気がします。 アイルランドが舞台だからだろうか?
50代後半の男性が、こんなにもみずみずしく少女の気持ちを描けるというのが驚きです。
目の前に二人の姿が浮かぶみたい… すごいとしか言えない。
奇しくも先日読んだマンローの『ジュリエット』にも『家出』という話があって
内容は違うけど両方とも好きですねぇ… 家出したいのか? 私は…
それはさておき、マンローもトレヴァーも、老いてますます…という感じで
新しい印象を与えてくれるのが嬉しいです。
老若男女、すべてのキャラクターになりきり、様々な土地・時代・人々の物語、
様々な感情を、私たちに与え続けてくれる、素晴らしい書き手の作品を
手に取れる幸せがあって本当に良かった…
そういえば、トレヴァーっていうと短篇のことしか思い浮かばなかったのですが
いくつか長篇があるんですよね! 読まねば…
旅するトレヴァー・ワールド… 新鮮で楽しい
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね
ひとことK-POPコーナー
日本にいながらにしてソウルコンが見れるなんてーーー!! 嬉しすぎる! というわけで
SHINee WORLD V in JAPAN に行って来ましたよぉ!
全曲韓国語のセトリとコール、会場のギュウギュウづめ感と警備員の少なさ… 日本にいるってことを忘れそうだったよぉ
今日(2日目)は、追加も立ち見も当日も外れてションボリ家で過ごしてますが、明日再びはじけて来まーす!!
ウィリアム・トレヴァー
飛びついた本第三弾!! 良かったよぉ〜
今まで『アフター・レイン』、『アイルランド・ストーリーズ』、『聖母の贈り物』
『密会』と、何冊かトレヴァーの短篇集を読んできましたが、また新しい魅力を知りました。
表題どおり、主に海外、あるいは旅先での出来事がテーマになっています。
イタリアが舞台になっているストーリーが多いようです。
意外な気もしますが、トレヴァーのお気に入りの地なのでしょうか?
どのお話も素敵なのですが、特に印象深かったお話しをいくつか…
『家出(Running Away)/1986年』
ヘンリエッタは、結婚して20年以上になる夫ロイを、夫の教え子シャロン・タムに奪われた。
みすぼらしいシャロンは、いつも夫婦の家を訪れて不幸な家庭のことを語っていた。
ヘンリエッタはイタリアへ渡り、一人暮らしを満喫する。
このラストを、夫婦の絆ととらえるか、しがらみと見るか微妙なところです。
読むサイドの年齢やライフスタイルが、印象を大きく左右しそうな内容だと思います。
私自身は… 黙っとく…
『三つどもえ(A Trinity)/1989年』
ドーンとキース夫婦は、ドーンの雇い主で同居している “ おじさん ” という老人に
費用を出してもらい、フィレンツェに旅行に行く事になった。
しかし、夜遅く二人が到着したのはスイスだった。
旅行に不慣れな夫婦のドタバタ劇にもってけそうな出だしではあるのですが
トレヴァーですからね、そんなことありません。
夫婦の頭からどうしても離れない他人である “ おじさん ” の存在と
「うまくいってんの?」と思わせる夫婦のやりとりが独特なストーリーです。
『娘ふたり(Virgins)/1986年』
イタリア旅行中のローラは、いきなり女性から声をかけられマーガレッタだと気づく。
第一次大戦中、ローラはイングランドから、母の知人であるアイルランドの
ヒースリップ家へ疎開し、娘のマーガレッタと親友になった。
ローラは、二人でド・クーシー家を訪れた時、病弱なラルフと出会った。
このお話しが、この一冊の中で一番、私が今までトレヴァーに抱いていた印象に
近いような気がします。 アイルランドが舞台だからだろうか?
50代後半の男性が、こんなにもみずみずしく少女の気持ちを描けるというのが驚きです。
目の前に二人の姿が浮かぶみたい… すごいとしか言えない。
奇しくも先日読んだマンローの『ジュリエット』にも『家出』という話があって
内容は違うけど両方とも好きですねぇ… 家出したいのか? 私は…
それはさておき、マンローもトレヴァーも、老いてますます…という感じで
新しい印象を与えてくれるのが嬉しいです。
老若男女、すべてのキャラクターになりきり、様々な土地・時代・人々の物語、
様々な感情を、私たちに与え続けてくれる、素晴らしい書き手の作品を
手に取れる幸せがあって本当に良かった…
そういえば、トレヴァーっていうと短篇のことしか思い浮かばなかったのですが
いくつか長篇があるんですよね! 読まねば…
旅するトレヴァー・ワールド… 新鮮で楽しい
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね
ひとことK-POPコーナー
日本にいながらにしてソウルコンが見れるなんてーーー!! 嬉しすぎる! というわけで
SHINee WORLD V in JAPAN に行って来ましたよぉ!
全曲韓国語のセトリとコール、会場のギュウギュウづめ感と警備員の少なさ… 日本にいるってことを忘れそうだったよぉ
今日(2日目)は、追加も立ち見も当日も外れてションボリ家で過ごしてますが、明日再びはじけて来まーす!!