AMOR LIBRORUM
G・フローベール/A・フランス/O・ユザンヌ/G・ギッシング/M・R・ジェエイムズ
H・C・ベイリー/S・ツヴァイク/M・イネス/J・G・カズンズ
イギリスの作家さんが多かったので、イギリスに入れてみました。
職場の近くにある有隣堂は、海外文学の品揃えがうすーーーくて、あまり買わないんだけど
この本を見つけた時は嬉しくて、レジに突進したさ!!
ところがですねぇ、ちょっと期待はずれ…
モームが『書物袋』だったかな? に書いてたように
「もう、本が無いとダメで…」みたいな本の虫的なことが書かれているのかと思いきや…
『書物愛』となっていますね?
この一冊に登場する主人公は、ほとんどが読書が好きというより、蒐集家なのね。
それも、希少本とか高価な本とか、読むよりも、集める・眺めることを目的としてる感じ。
だから主人公が本について語る時も、内容の面白さとか、なぜ好きなのかより
なぜその本が貴重なのかとか、高価なのかに力点が置かれてます。
アナトール・フランスの『薪』だけ既読でした。
それ以外の、印象的に残ったお話しを紹介しますけどね…
『目に見えないコレクション(Die Unisichtbare Sammlung)
/1924年 シュテファン・ツヴァイク』
成金たちが買い漁る品物を集めるために、古いお得意を訪ねて少しでも手に入れたいと
ザクセンの田舎町まで、老いた版画蒐集家を訪ねたベルリンの古美術商が語る。
老いた蒐集家は目が見えなくなっていたが、集めた希少な版画の細部まで覚えていて
喜び勇んで古美術商に披露すると言う、が、隣で老いた妻はとても困った顔をしている。
けっこうありがちな話しなんですけどね… いいエピソードです。
古美術商の方も、最後は自分が古美術商としてどうあるべきか、気がついて良かったですね。
でも、本じゃなくて版画じゃん…
『書痴メンデル(Buchmendel)/1929年 シュテファン・ツヴァイク』
ヴィーンにもどって、雨宿りのため入ったカフェを、20年ほど前にも訪れたことを思い出し
その店のテーブルで、35年以上、本の仲買をしていたメンデルのことも思い出した。
彼は、ありとあらゆる本の題名・著者・出版元・値段を記憶していた。
しかし、本のこと以外は何も知らず、戦争をしていることも知らなかった。
この主人公は、莫大な本のことを覚えてるけど、中身は読まないのね。
だからやっぱり、読書家っていうわけではないんだけど、蒐集家ではないので、ま、いっか。
彼が幸福だった時代に、彼を見守っていた人々が好ましくて、好きなお話しでした。
『ロンバード卿の蔵書(The Lonbard Books)/1956年 マイケル・イネス』
アプルビィが、私設博物館で、手にしたオースティンの『マンスフィールド・パーク』を
はじめとする、いくつかの本に、邪悪なしかけがしてあると言う。
それは本について語るのが大好きな老齢の大企業家ロンバード卿の蔵書で
卿が、記憶力も気力も衰えていないのに、自信を失っていると、妹が相談に来たと言う。
ちょっとミステリーっぽいですが、すぐ犯人も手口もわかっちゃうので
物語としては面白くないです、が、一番 “ 読書好き ” っていうのが垣間見えたお話しでした。
だーかーらー “ 書物愛 ” なんだってば!
ツヴァイクって『マリー・アントワネット』があまりにも有名で、伝記作家と思ってましたが
普通のお話しも書いてたんですね。
2篇ともよかったです、もっと読んでみたいですね。
読書が金持ちの娯楽じゃない時代に生まれててよかったよ! と、心から思いました。
ところで、最後の、カズンズの『牧師の汚名(Clerical Error)』は
ロアルド・ダールの『古本屋』と、瓜二つというか、同じ話しでないのかね?
ダールの方が後に書いてますが、オリジナル? カバーアルバム的にリメイク?
こちらの本には、なんのエクスキューズないので、あとでダールの方を見てみようっと。
って言って、たぶん見ない…
ひとこと歯痛コーナー
検診をさぼっていたらちょいと歯が痛くなり、耐えられなくなったので歯医者さんに行ってみたら、えーーー!!
親しらずって、若い人に生えるものじゃないの? しかも横向き? ってわけで抜いて来ました。 今ズキズキしてます
G・フローベール/A・フランス/O・ユザンヌ/G・ギッシング/M・R・ジェエイムズ
H・C・ベイリー/S・ツヴァイク/M・イネス/J・G・カズンズ
イギリスの作家さんが多かったので、イギリスに入れてみました。
職場の近くにある有隣堂は、海外文学の品揃えがうすーーーくて、あまり買わないんだけど
この本を見つけた時は嬉しくて、レジに突進したさ!!
ところがですねぇ、ちょっと期待はずれ…
モームが『書物袋』だったかな? に書いてたように
「もう、本が無いとダメで…」みたいな本の虫的なことが書かれているのかと思いきや…
『書物愛』となっていますね?
この一冊に登場する主人公は、ほとんどが読書が好きというより、蒐集家なのね。
それも、希少本とか高価な本とか、読むよりも、集める・眺めることを目的としてる感じ。
だから主人公が本について語る時も、内容の面白さとか、なぜ好きなのかより
なぜその本が貴重なのかとか、高価なのかに力点が置かれてます。
アナトール・フランスの『薪』だけ既読でした。
それ以外の、印象的に残ったお話しを紹介しますけどね…
『目に見えないコレクション(Die Unisichtbare Sammlung)
/1924年 シュテファン・ツヴァイク』
成金たちが買い漁る品物を集めるために、古いお得意を訪ねて少しでも手に入れたいと
ザクセンの田舎町まで、老いた版画蒐集家を訪ねたベルリンの古美術商が語る。
老いた蒐集家は目が見えなくなっていたが、集めた希少な版画の細部まで覚えていて
喜び勇んで古美術商に披露すると言う、が、隣で老いた妻はとても困った顔をしている。
けっこうありがちな話しなんですけどね… いいエピソードです。
古美術商の方も、最後は自分が古美術商としてどうあるべきか、気がついて良かったですね。
でも、本じゃなくて版画じゃん…
『書痴メンデル(Buchmendel)/1929年 シュテファン・ツヴァイク』
ヴィーンにもどって、雨宿りのため入ったカフェを、20年ほど前にも訪れたことを思い出し
その店のテーブルで、35年以上、本の仲買をしていたメンデルのことも思い出した。
彼は、ありとあらゆる本の題名・著者・出版元・値段を記憶していた。
しかし、本のこと以外は何も知らず、戦争をしていることも知らなかった。
この主人公は、莫大な本のことを覚えてるけど、中身は読まないのね。
だからやっぱり、読書家っていうわけではないんだけど、蒐集家ではないので、ま、いっか。
彼が幸福だった時代に、彼を見守っていた人々が好ましくて、好きなお話しでした。
『ロンバード卿の蔵書(The Lonbard Books)/1956年 マイケル・イネス』
アプルビィが、私設博物館で、手にしたオースティンの『マンスフィールド・パーク』を
はじめとする、いくつかの本に、邪悪なしかけがしてあると言う。
それは本について語るのが大好きな老齢の大企業家ロンバード卿の蔵書で
卿が、記憶力も気力も衰えていないのに、自信を失っていると、妹が相談に来たと言う。
ちょっとミステリーっぽいですが、すぐ犯人も手口もわかっちゃうので
物語としては面白くないです、が、一番 “ 読書好き ” っていうのが垣間見えたお話しでした。
だーかーらー “ 書物愛 ” なんだってば!
ツヴァイクって『マリー・アントワネット』があまりにも有名で、伝記作家と思ってましたが
普通のお話しも書いてたんですね。
2篇ともよかったです、もっと読んでみたいですね。
読書が金持ちの娯楽じゃない時代に生まれててよかったよ! と、心から思いました。
ところで、最後の、カズンズの『牧師の汚名(Clerical Error)』は
ロアルド・ダールの『古本屋』と、瓜二つというか、同じ話しでないのかね?
ダールの方が後に書いてますが、オリジナル? カバーアルバム的にリメイク?
こちらの本には、なんのエクスキューズないので、あとでダールの方を見てみようっと。
って言って、たぶん見ない…
ひとこと歯痛コーナー
検診をさぼっていたらちょいと歯が痛くなり、耐えられなくなったので歯医者さんに行ってみたら、えーーー!!
親しらずって、若い人に生えるものじゃないの? しかも横向き? ってわけで抜いて来ました。 今ズキズキしてます