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Channel: まりっぺのお気楽読書
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フランス王フィリプ3世王女 ブランシュ

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美しすぎて英仏が戦争になっちゃった
フィリプ3世王女 ブランシュ・ド・フランス
ボヘミア王ルドルフ1世妃

1278〜1305/在位せず

去年の12月後半、パソコンの調子が悪くなったんですけど
バタバタしてて後回しにしてまして、やっと復活しました。

そんなわけで久々のアップです。
今年もよろしくお願いします。

今年が皆様にとりまして良い年となりますように。
遅ればせながら、新年のご挨拶とさせていただきます。

フィリプ3世と最初の妃イザベル・ダラゴンには王子ばかり4人が生まれました。
ブランシュと後のイングランド王妃マルグリート
二人目の妃マリー・ド・ブラバンの王女です。

     

ブランシュは4回婚約をしています。

まずは8歳の時に19歳のナミュール候子ジャン(1世)と婚約しました。
で、この婚約を破棄した気配は無いままに、翌年イングランド王太子エドワード(2世)と
婚約しました。

1287年に王妃エリナー・オブ・カステイルを亡くしたエドワード1世は
ブランシュの美しさを耳にすると「自分の奥さんにしちゃおうっと !」と考え
王子の婚約を取り消すと、ブランシュの義兄フィリプ4世に密使を送りました。

フィリプ4世もどうかと思うが… これを承諾。
もちろんイングランド VS フランスの停戦とガスコーニュの引き渡しという条件を
出してますけどね。

エドワード1世は喜び勇んで条件を受け入れると使者ランカスター伯をフランスに送ります。
これも婚約にカウントね。
ところが、ブランシュがすでにジャンと婚約していたことが発覚しました。
エドワード1世、怒るわね…
フィリプ4世はすぐに「妹のマルグリートはどうかしら?」と薦めてみましたが
エドワード1世は戦争を選びました。
結局5年後にマルグリートが嫁ぐことになりますが…

ブランシュとジャンの婚約も流れまして、14歳の時に4度目の婚約をすることになりました。
お相手はホラント伯子ヨハンでした。

で、最終的にハプスブルク家のルドルフと結婚しました。

27歳の時に男の子を死産して、その合併症で亡くなったと言われています。
ルドルフはその後ボヘミア&ポーランド王になりましたが、1年で亡くなっています。

その美しさが原因で戦いがおこるなんて、中世における “ トロイのヘレン ” みたい。
婚約以外にエピソードが無いのが寂しいですね。

それよりさぁ、エドワード1世…賢王のイメージ満載だったのに…
エリナー・オブ・カステイルの時は愛妻家としか思えなかったし
マルグリートの時には年の差婚を乗り越えた素敵な夫婦としてブログを書いたんですけど
こんな一面が隠されていたとは… ちょっとガッカリさ

(参考文献 Wikipedia英語版)

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