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Channel: まりっぺのお気楽読書
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スコットランド王ジェイムズ4世愛妾 マーガレット

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悲しい恋物語のヒロインになった恋人
マーガレット・ドゥラモンド

1475〜1501/愛妾 1495〜1497

ジェイムズ4世の、数ある愛妾の中で本命と言われているのが
マーガレット・ドゥラモンドです。
すごーく遠い親戚なので書きませんが、というか辿りきれませんでしたが
デイヴィッド2世妃マーガレット・ドゥラモンドの何代か離れた姪にあたるらしい。

ジェイムズ4世とは密かに結婚し、マーガレット・チューダーとの結婚が決まると
身を引くために妹二人と服毒自殺したという… まさに悲恋物語。

水を差すようで申し訳ないのだが、事実はちょっと違うかもしれません。
でも歴史には諸説あるので、どれを信じるかはあなた次第…ってことで。

マーガレットは、初代ドゥラモンド卿の娘さんでした。
二十歳そこそこでジェイムズ4世の恋人になり、リンリスゴウ宮殿で暮らしていました。
マーガレットという娘さんも生まれています。
     
でも、どうやら真剣にお付き合いしたのは約2年ぐらいだったようで
マーガレット・チューダーとの結婚のかなり前に別れていた様子。
そうすると正確には愛妾ではなくて恋人ですね。

けれども1501年に、妹ユーフェミア、シビラとともに食事をしたすぐ後に
亡くなったのは事実です。
若くして亡くなった三姉妹は、ダンブレーン大聖堂に埋葬されました。 涙を誘いますね。

マーガレットの死後ジェイムズ4世がミサを行い、娘マーガレットの保護を続けたことで
二人の愛は続いていて、深いものだったと思われたのかもしれません。
マーガレットの死は、ジェイムズ4世とマーガレット・チューダーの結婚を推し進める
貴族たちによる毒殺と囁かれるようになりました。

物語としてはその方が面白いですよね。

わたしも何かの本で読んだことがあるのですが、中世から近代初期の食事環境は
貴族といえどもひどかったらしく、特にイングランドは遅れていたみたいです。
床がゴミだらけとか、食器使い回しとか、腐る寸前の肉生焼けとかね… すごいね!
てことは、もちろんスコットランドもひどかったわけで「食中毒でしょ」と
当時はたいした捜査もおこなわれませんでした。 親の家で食べた後だしね。
現代でも食中毒説が強いようです。

だけど食中毒ですぐ死ぬものかしら? やはり毒殺なんじゃないの?
でも何度も言うけど両親の邸宅で食べた後よ、親もからんでいるとか?

ジェイムズ4世とマーガレットの結婚が本当で、マーガレット・チューダーとの結婚がなければ
スコットランドとイングランドは連合国になっていないかもしれないわけで
かなり歴史がかわっていたかもしれません。
スコットランド独立を願う方は、おおいに肩入れしたくなる女性なのかもしれませんね。

娘のマーガレットは、最初にゴードン卿ジョンと結婚し
次にInnerpeffray領主ジョン・ドゥラモンドと再婚しました。
         
ジョン・ドゥラモンドとはどこかで繋がってると思うんだけど探せませんでした。

(参考文献 森譲氏『スコットランド王国史話』 Wikipedia英語版)

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