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Channel: まりっぺのお気楽読書
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ポーランド王スタニスワフ1世妃 カタジーナ

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ルイ15世が娘婿で良かった?
スタニスワフ1世妃 カタジーナ・オペリニャシスカ

1680~1747/在位 1705~1708、1733~1736

アウグスト2世が廃位された間に一瞬王座につき
復位したアウグスト2世の死後再度一瞬王になったスタニスワフ1世の妃は
ポーランドの高官ヤン・カロル・オペリンスキの娘カタジーナです。
          
カタジーナが18歳の時に、21歳のスタニスワフと結婚しました。

結婚から6年後にスタニスワフがポーランド王になりますが
これはスウェーデン王カール12世のおかげでした。
カール12世は自分の思い通りに動く王を求めていたんだと思われます。

4年で退位させられた後は、ポーランドを逃れツヴァイブリュッケンで暮らしていましたが
1725年に次女のマリアがフランス王ルイ15世に嫁ぎます。
その後はフランスで王様の義父として暮らしていました。
このまま安穏と余生が送れればよかったのですが…

アウグスト2世が亡くなると、今度は娘婿ルイ15世の野望のせいでポーランド王になります。
しかしポーランドにはアウグスト2世の王子アウグスト(3世)を支持する貴族が多く
結局は3年でフランスへ逃げ帰ることになりました。

その後はルイ15世にロレーヌ公領を与えられ、そこで余生を送りました。

どうなんでしょうね?
他国の王様にいいように使われちゃってる夫を見ている心境というのは…

カタジーナのパーソナリティはさっぱりわからないのですが
王様たちと一緒になって「王になっちゃいなさいよ!」とけしかけていたのか
「もうおやめになったら…」と止めていたのか、知りたいところですね。
肖像画からは「おやめになって」の印象を受けますがいかがでしょう?

1747年にカタジーナが亡くなると、ルイ15世はノートルダムで盛大な追悼式典を催します。
この当時、ルイ15世はポンパドゥール夫人を愛妾にして2年目ぐらいで
王妃そっちのけ時代だったと思われます。
悪評を一掃するためだったのか、王妃への贖罪のつもりだったのか
カタジーナのことを “ 元ポーランド王妃 ” としてかなり持ち上げた式典だったようです。

前王妃クリスティーナのような寂しいお葬式よりはよいのかもしれないが… どうなんだろ?

ここで終わろうかと思ったのですが、ポーランド王妃シリーズはあと二人で終わるんで
サクサクと終わらせちゃうね。

次の王は、アウグスト2世の王子アウグスト3世です。
王妃はハプスブルク家のマリア・ヨーゼファです。


               
愛妾とよばれ続けた王妃
スタニスワフ2世妃 エルジェピタ・グラボヴスカ

1749~1810/在位せず

さー! 最後の王妃ですよ!! みなさん
長かった~…って、怠け者(私だ)がたまにしかアップしないからなんですけどね…

この方の素性はよくわかりません。
最初にヤン・イェルジー・グラボヴスキという貴族と結婚したらしいのですが
1789年に死別し、その後こっそりスタニスワフと再婚しました。
      
なんでもグラボブスキとの間に生まれていた4人の子供たちも
スタニスワフの子供だと宮廷中の噂になっていたらしいです。

スタニスワフの子供を生んでいる女性は他にもいましたが、結婚はしていません。

エルジェピタは王妃のタイトルはなく、愛妾としての扱いを受けていましたが
スタニスワフに対してすごく影響力があって、それも不人気の原因になっていました。

1796年、スタニスワフは廃位され、ポーランドは、ドイツ・オーストリア・ロシアに
三分割されてしまいます。

その後スタニスワフは、サンクトペテルブルクで年金をもらいながら暮らしたのですが
エルジェピタは夫について行き、最後まで連れ添ったそうです。
不倫 → 結婚パターンですが、政略結婚と違って本当に愛し合っていたのかもしれないね。

スタニスワフの死後はポーランドに戻って、活人画というパフォーマンスみたいな芸術の
パトロンなどしながら過ごし、スタニスワフの死から4年後の1810年に亡くなりました。

ちなみに、スタニスワフにはエカチェリーナ2世の愛人説があります。

(参考文献 Wikipedia英語版)

ひとこと予告コーナー
やっとポーランドが終わりました~! 次はどこにしようかなと考え中です
候補は三つあるのですが、どれもぜんぜん準備してない状態… 次にお目にかかるのはいつになるんでしょうか

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